せーの、と小さく息を合わせる声が遠くで聞こえたような気がした。
 「おはよう、椿くん。」
 「おはよう、明。」
  えっ。
 寝起きのボーッとした頭が一気に冴えてくる。
 ぼやけた視界が次第にクリアになってくる。
 狭いシングルベッドの両脇に、自分を見下ろす格好で、二人のまったく同じ顔をした少女が腰掛けているのが見える。
 (う、卜部が二人…!?)
 顔だけではない。髪型も同じ黒髪で、同じセーラー服を着ていた。
 傍目には双子の女子高生が椿を挟んでベッドの両サイドに座っているようにしか見えない。

(も、もしかして…)
 椿は混乱した頭を必死に整理し、搾り出すような声で尋ねた。
 「卜部と…今井百夏…?」
 「ピンポーン!正解でーす!」
 言うが早いか百夏は椿の首っ玉に飛びつくのだった。
 「明、久し振りだな!会いたかったぞ!」
 「あっ、こ、こらっ!」
 卜部が慌てて止めに入るが時既に遅し。起き上がりかけた椿の上半身は、百夏によって再びベッドに組み伏せられてしまった。
 「ごめんね、椿くん…付いていくって聞かなくって…」
 申し訳なさそうに卜部が言った。
 「彼女…事務所の寮を抜け出してきたらしくて…私の所に転がり込んできたの…」

確かに椿は卜部には今日は父も姉も前夜から出かけていて、今日は家には自分一人しかいないことは告げていた。
 「無用心だぞ明!玄関に鍵も掛けずに寝ちゃうなんて。」
 「もう!こっそり忍び込んで驚かせようって言ったのは百夏でしょ!」
 たしなめる卜部の声も聞かず、百夏は続けた。
 「どうだ?おとなしくしてたらどっちがどっちかわからないぐらいにそっくりだろう?」
 百夏は一旦椿を解放し、卜部の横に並んだ。
 「髪もわざわざ黒く染め直したしな!」
 「制服は私の予備のを貸してあげたの…」
 卜部が補足する。

「美琴だって結構ノリノリで話に乗ってきてたじゃん!」
 「えっ…いやそれはあの…」
 (ノリノリだったんだ…)
 と、椿は思った。
 「彼女が二倍に増えて嬉しいでしょ?明。」
 いつの間にか椿の隣に座った百夏が耳元で囁いた。
 「あ、ああ…でも似過ぎてて何だか不思議な感じで…」
 椿の正直な返答が百夏には不満だったらしい。
 「何だよ!リアクション薄いなあ。国民的アイドルのヒャッキー様がこんなに接近してあげてるっていうのに。」

「いやでも、俺にとっては二人目の卜部って言うか…」
 「何だそれ!なんかムカつく!ってか、妬けちゃうんだけど!」
 「百夏には悪いけど…私は嬉しいわ…そこまで言ってくれるなんて…」
 こちらも椿の隣に陣取った卜部が、百夏の言葉を引き取って呟いた。
 (あ…卜部…涎が…)
 卜部の唇の端から、一筋涎がこぼれるのを椿は見逃さなかった。
 「もう!こうなったら意地でもアタシの方を向かせてやるんだから!」
 そう言い放つと百夏は急に声をひそめて聞いてきた。

「ねえ…二人はもうキスくらいはしたの?」
 「え?…い、いや、まだだけど…」
 「それは良かった。じゃあおんなじ条件で比べられるね。明、ベロ出して!」
 「え?いきなり何を…」 
 「美琴とアタシで同時にキスして、どっちがいいか明に決めてもらうの。大人のキスって言ったらベロチューに決まってるでしょ!」
 「私はそんなの…」
 そんなの嫌、と言いかけた卜部の言葉を遮って、百夏は挑発的に言った。
 「うだうだ言ってると、アタシが先にファーストキス、奪っちゃうよ!」

言うが早いか、百夏は椿の鼻をギュッとつまんだ。
 「ふがッ!?」
 椿が思わず口を開けてしまったところに、百夏が舌を乱暴に突っ込んでくる。
 それと全く同時に、卜部がわずかな隙間に舌を滑り込ませてきた。
 (うおッ…これが女の子の舌…柔らかくて甘い…)
 「んっ…んっ…」
 「あ…ぅん…」 
 最初はただ息をひそめて舌を触れ合わせるだけだったのが、次第に呼吸が苦しくなり、鼻から甘い喘ぎ声が漏れ出す。

生理的反射なのだろうが、舌は入ってきた
異物に対して巻き取るような動きを自然にしてしまうものだ。
 三人の舌は意識とは関係なくぬらぬらと動き出し、互いに絡まり合った。
 さらに卜部の口からは徐々に唾液が溢れ出し始めた。
 それは卜部の舌を伝い、多くは椿の口へ、一部は百夏の口の中へと流れ込んだ。
 いつかは卜部の口から直接、思う様飲んでみたいと妄想していた卜部の唾液である。
 
 ある程度量が溜まってきて、椿はコクコクと喉を鳴らして飲み込んだ。
(うおお…すごく甘いのに…全然くどくなくて…何これ…ずっと飲み続けていたい気分だ…)
 夢に見た卜部の唾液の味は、まさに甘露と表現するのにふさわしい、想像以上に素晴らしいものだった。
 …どれぐらい時間がたっただろう。触れ合っていた三人の舌が、ようやく離れた。
 「はあ…はあ…ごめんね…明…」
 荒い息の中で、百夏が呟いた。
 (ん?何であやまるんだ?)
 いぶかしんだ椿への答えはこうだった。

「アタシ…美琴ともっとキスしたくなっちゃった…」
 「な…何を言い出す…んっ!」
 言いかけた卜部の唇を、百夏のそれが素早くふさいだ。
 ぴったりと合わさった唇の中で、見えはしないがおそらく百夏の舌は、激しく卜部の口腔を隅々まで犯しているのだろう。
 受け身の卜部は、突然のことに困惑の表情を浮かべながら、百夏にされるがままになっていた。
 「ぷはあっ…」
 ある程度満足したのか、しばらくして百夏は卜部から唇を離し、大きく息をついた。
 その瞳は明らかにとろけたように潤んでいた。
 「だって…美琴の舌…何て言うか…とってもおいしいんだもん…」

「ねえ美琴ぉ…もっとキスさせてぇ…」
 鼻にかかった甘ったるいトーンで百夏がおねだりする。
 卜部は百夏の熱烈なディープキスを受けて放心状態だったが、辛うじて理性は保っていたようだ。
 「…もう駄目。女の子同士なんてやっぱり変よ…」
 「もう…だったらアタシが美琴をその気にしてあげる…」
 言うが早いか百夏は卜部の耳にふうっと息を吹きかけた。
 「ひゃあん!」
 「ふふ。やっぱり耳が美琴の弱点だったんだね。あたしもオナニーするときは必ず耳いじるんだよね。」
 明け透けに百夏が言い放つ。
 さらに百夏はちろちろと卜部の耳の縁に舌先を這わせた。
 「あ…あ…」

こらえきれないかのように卜部が声を漏らす。
 続けて百夏は耳たぶを唇で挟んで優しく引っ張り、舌先を耳の穴に入れたり出したりした。
 ぴちゅくちゅと湿った水音が卜部の頭の中に響いたのだろう。
 「いやん…その音…なんか恥ずかしい…」
 「ふふ。何の音に聞こえたのかしらねぇ…」
 意地悪げに百夏が囁く。
 もうすっかり体の力が抜けてしまったのか、気が付くと卜部は百夏に押し倒されたかのようにベッドに体を横たえていた。
 百夏の舌と唇は耳を離れ、卜部の喉元を愛撫し始める。
 全く同じ顔のせいで分かるのか、百夏は的確に卜部の性感ポイントを責め立てているのだった。
 「あん…ああん…」

もう抵抗する気もなくなったのか、卜部は百夏にされるがままになってしまっていた。
 「覚悟してね美琴…これからもっと感じさせてあげるんだから…」
 百夏はそう宣言すると、卜部のセーラー服の上着をまくり上げ、さらにはブラジャーも上にずらしてしまった。 
 ぷるん!と立つはずもない音が椿の頭の中に響いた。
 (おおお…夢にまで見た…これが卜部の生おっぱい…)
 「いやん!だめえ…恥ずかしい!」
 卜部の叫びは弱々しいものだった。必死に胸元をガードしようとした両腕も、力が入らないのか百夏に簡単に押さえられてしまった。
 「明…見たかったでしょ?美琴のおっぱい。じっくり見てあげて…」

 百夏に言われるまでもなく、椿は鼻血が出そうな思いで、この機会を逃すまいと卜部の乳房を観察した。
 抜けるように白い肌がこんもりと隆起し、たっぷりとした肉感を見せ付けている。
 これだけのボリュームがありながら、乳肉は重力に逆らって全く横に流れることなくその美しい形を保っていた。
 さらにその頂にはやや朱色ががったピンク色の乳頭が震えているのだった。
 胸の大きさからすると小ぶりに見えるが、それはこれからの愛撫を期待するかのようにしっかりとその存在を主張していた。  
 (美しい…)
 実際椿がこれまでに見たどんなグラビアの乳房よりも、卜部のそれは美しいものだった。
 「いや…椿くん…そんなに見ないでぇ…」
 卜部の恥じらいは二人の嗜虐心をそそるだけだった。
 二人は示し合わせたかのように同時にそれぞれ卜部の乳首に吸い付いたのだった。

椿は右の掌の中心に卜部の乳首を触れさせ、当たるか当たらないかくらいの加減で優しく撫で回した。
 左手は乳房をやや絞りあげるようにして、
立ち上がってきた乳首を根元から先端に向かって舌先で舐め上げる。
 「ああん…椿君…それ…んんっ!」
 上のほうで百夏が卜部の唇を奪い、卜部の声は遮られてしまった。
 「んっ…んっ…やっぱり…美琴の舌…甘くておいしい…」
 ひとしきり卜部とのディープキスを堪能した百夏は、着ていた制服も下着も素早くすべて脱ぎ捨て、あっという間に全裸になってしまった。
 「さあ二人とも…本当のお楽しみはこれからよ…」
 百夏はアイドルには似つかわしくない淫蕩な笑みを浮かべて宣言するのだった…

(うわ…ヒャッキーのオールヌード…)
 椿は思わずゴクリと唾を飲み込んだ。
 顔や身長は卜部と全く同じである。
 決定的な違いはやはりバストサイズだ。
 真っ平らという訳ではないが、膨らみは微かで、卜部に比べるとやや大きめの乳暈は淡い小豆色である。
 おそらくロリコンにとってはたまらない、絶妙のサイズだろう。
 そして特筆すべきは、アンダーヘアが一切生えていない点である。
 股間にはくっきりと縦割れが走っているのが見える。
 「ちょっとぉ…明、何じろじろ見てんのよ!」
 「え?あ、いや…」
 図星を突かれた椿はしどろもどろになってしまった。
 「人のハダカをそんなに遠慮なく見つめるなんて失礼ね!罰としてそこに立ってなさい!」

言うと百夏は、先ほどから二人に責められっ放しで正体を失いかけている卜部に覆いかぶさっていった。
 「アンタは、見てるだけだからね!そこでお預け食らってなさい!」
 言葉とは裏腹に、百夏は意味ありげに椿にウインクを送っていた。
 もちろんそれは卜部には気づかれていない。 
 「美琴のおっぱい、ほんとにおっきいね。
少しアタシにも分けなさいよ…」
 そう言うと百夏は、卜部の左右の乳首にチュッチュッとキスをしてぬめりを与えた。
 「あん!」
 先ほどからの二人ががりの乳首責めですっかり敏感になっていた卜部は、感じて思わず声をあげてしまった。
 「アタシのおっぱいも舐めて…あん、気持ちいい…」

百夏は体を上にずらして自分から左右の乳首を卜部の唇に押し付けていった。
 お互いの乳首がそれぞれの唾液で濡らされた。
 再び体を下にずり下げた百夏は、卜部の乳首に自分の乳首を重ねていった。
 胸の大きさは明らかに違うが、乳首の位置は不思議に左右ぴったりと合っていた。
 そして百夏はゆっくりと上半身を揺り動かし始めた。
 「あん…どう?美琴。美琴の乳首とアタシの乳首がキスしちゃってるわよ…」
 「いやあ…百夏…女の子同士でこんなこと…だめ…ああっ…!」
 そうは言うものの、百夏の絶妙なタッチでもたらされる妖しい快感に、卜部はまったく抗うことが出来なくなっていた。
 「ふふ…ここはどうなってるのかな…?」
 いよいよ百夏は卜部の秘密の場所へと手を伸ばした。

卜部の制服のスカートを捲くり上げると、純白のショーツの横からそこへと指をもぐりこませた。
 「あっ…百夏…そこはだめよ…」
 「ええっ?こんなに濡れてるのに?」
 百夏は大げさに驚いて見せると、中指を卜部のスリットに当て上下に滑らせた。
 ぴちゃ…ぴちゃ…
 子猫が皿からミルクを飲む時の音。
 離れて見ている椿の耳にも、その音ははっきりと聞こえてきた。
 「いやーん…」
 羞恥で卜部の白い肌が真っ赤に染まる。
 それは初めてそれを見る椿にも、得も言われぬエロスを感じさせた。
 「美琴の上のお口の涎は甘くてとってもおいしかったけど、下のお口の涎はどんなお味かしら…」
 「えっ…百夏あなたまさか…」
 「うん。そのまさか。」

百夏は卜部の脚の間に陣取ると、卜部のショーツを脱がせにかかった。
 「えっ…嫌…それだけは堪忍して…」
 しかし抵抗は言葉だけで、卜部のショーツはあっさりと足先から抜き取られてしまった。
 「おや?嫌だったらなんで脱がす時にお尻浮かせてたのかな〜」
 百夏がからかうような調子で言う。
 「もう…知らない…百夏のバカ…」
 とうとう卜部は、降参するかのように体を投げ出してしまった。
 「ふふ…そうよ…あきらめてアタシに全て任せなさい…」
 言うと百夏は、卜部の脚をM字に開かせ、
その中心に顔を寄せていった。
 「ああっ…私のそこ、変じゃない?臭かったりしない?」
 「ううん、とっても綺麗なピンク色だよ。
おつゆが溢れそうになってて、なんだか少しエッチな匂いがする…」

そして百夏は舌を伸ばすと、舌先で下から上へつーっとスリットに溜まった蜜を救い上げた。
 「きゃん!」
 生まれて初めて味わう感覚に、卜部はびくんと体を震わせた。
 「ん…上のお口のジュースより、ちょっと酸味が強くて、とろみがある感じかな…これはこれで、とってもおいしい…」
 聞かれてもいないのに感想を述べて、百夏は再びクンニリングスに没頭しはじめた。
 「いやん、そんなにぴちゃぴちゃ音を立てないでぇ…」
 「無理だよ、自然に音が出ちゃうんだもん…」
 「もう、恥ずかしくて死んじゃいたい…」
 「じゃあ、アタシのも一緒にして?だったら恥ずかしくないでしょ?」
 少々理論に飛躍がある気はするが、百夏は下半身を卜部の頭のほうに向けて、卜部の顔に跨る格好になった。

 「ね…アタシのも舐めて…」
百夏は卜部の顔に向け、ゆっくりと腰を沈めていった。
 「百夏のここ…つるつるで…赤ちゃんみたい…可愛い…」
 卜部の反撃が始まった。
 舌先を尖らせた卜部は、無毛のスリットを舐め上げると、期待に尖った百夏のクリトリスを集中的にねぶり始めた。
 「ああん…それは言わないで…アタシも恥ずかしくなってきちゃ…ひあっ!」
 お互いがお互いの性器を舐めしゃぶるぴちゃぴちゃという音が、ステレオで椿の聴覚を激しく刺激する。
 「百夏…卜部…俺…もう…」
 無理もない。二人の美少女の濃密なレズプレイを、手が届く距離で見せ付けられたのだ。

「あはっ…明、もう我慢できなくなっちゃった?」
 百夏が白々しく応じた。
 「今まで待たせてごめんね。ここからは明にも参加してもらうから…」

百夏のお許しが出た椿は、鼻息も荒く二人に挑み掛ろうとした。
 「ちょっと待って!まだ触らないで。」
 ぴしゃりと百夏は椿に言い渡した。
 (えええ…またお預けかよ…)
 「準備があるのよ…もうちょっと待ってね…」
百夏は体に力が入らなくなった卜部を抱え起こし、ベッドの縁に座らせると、自分はその後ろへ回った。
 「明はまだそこから動いちゃだめだよ!…ねえ、美琴、見て…明の前、テント張ってる…」
 先ほどから二人の痴態をずっと見せ付けられ、椿のズボンの中で、ペニスは痛いぐらいに屹立していた。
 「ねえ、かわいそうだから、明のおちんちん、解放してあげたら…?」
 椿には一瞬、百夏の言葉がよく理解できなかった。

「今、明のおちんちん、どうなってるのか、見せてみてって言ってるの…」
 ごくり、と椿は口の中に溜まった唾液を飲み下した。
 二人の少女が見つめる中で、自分の性器をその眼前に晒すのだ。
 (恥ずかしい…でもこのままじゃ…苦しいだけだ…)
 椿は意を決して、パンツごとズボンを一気に下ろした。
 「きゃ…」
 「すご…」
 ブルン!ともバチン!とも実際には音はしないが、そんな擬音が似つかわしいような勢いで、椿のペニスが姿を現した。
 最大限に勃起し、臍に付きそうなぐらいに反り返っている。
 少女たちは想像以上のその威容に、感嘆の声を上げるしかなかった。
 「美琴…見て…あんなにおっきくなってる…」

「なんか…痛そう…」
 「…ねえ、どういうふうにするのが気持ちいいの?やってみて。」
 (え…?)
 百夏の淫らな要求には、椿もさすがに躊躇せざるを得なかった。
 だが、椿の理性のたがも、次の百夏の言葉には吹き飛んでしまった。
 「…後でもっといいこと、してあげるから…」
 椿は己の逸物の竿の部分を柔らかく握ると、ゆっくりと上下に動かし始めた。
 「見て、美琴…男の子って、あんなふうにするんだよ…」
 いつの間にか、百夏は後ろから卜部の乳房を揉みしだき、指先でこりこりと乳首を刺激していたのだった。
 「あん…百夏、いたずらしちゃだめ…」
 「美琴も一緒にしてみて…」

百夏は卜部の手を取り、卜部の股間へと導いた。
 つまり百夏は、椿と卜部に、オナニーの相互鑑賞をさせようと言うのだ。
 「いや…椿くんの前で恥ずかしい…」
 「でも明は喜んでるみたいだよ…ほら、先っぽからおつゆが出てきた…」
 「いやーん…」
 言葉とは裏腹に、卜部は自分の指による陰部への愛撫に明らかに感じ始めていた。
 「明…見て…美琴のここ…すごく濡れて…乳首もコリコリに勃ってるよ…」
 百夏による淫らな実況に、そろそろ椿も限界を迎えそうに高まってきた。
 「百夏…俺もう…」
 「まだ出しちゃだめ!もったいない。これからいっぱいイイことしてあげるんだから…」
 百夏の言葉に、椿は思わず自分の陰茎をこする手を止めた。

百夏は後ろからの卜部への愛撫を止め、前の方へ回ってきた。
 「明…もう少しこっちに来て…」
 百夏はいきなり椿のペニスを掴むと、自分
たちのほうへと引き寄せた。
 「うっ…」
 「すごーい。明のおちんちん、がっちがちに硬いよ…それに手が火傷しそうに熱い…」
 そして百夏は何と、椿のペニスの亀頭の部分を、卜部の乳首に押し当てたのだった。
 「あはっ、明のおちんちんと美琴の乳首がキスしてるよ…」
 さらに百夏は、椿のペニスの亀頭を使って、卜部の乳首をぐりぐりと刺激しだした。
 (うおお…これはエロい…!)
 「いやん…ヘンタイっぽいよこれ…」
 「アタシもやってみようっと…あん…これ、気持ちいい…」
 百夏は自分の乳首と卜部の乳首の間に椿の亀頭を挟み、上半身を左右に揺さぶって刺激してくれた。

(うう…イイことって、このことだったのか…)
 椿は二人の乳房が織り成す性感のハーモニーに酔い痴れていた。
 卜部のおっぱいは乳肉の柔らかさと乳首のコリコリ感とのコントラストが気持ちよかった。
 対して百夏の胸は、肉が薄い分体温や鼓動が直に伝わってくる気がした。
時々当たる肋骨のゴリッとした感触さえも新鮮な快感だった。
 百夏はひとしきり亀頭が乳首をくすぐる感触を楽しむと、上目遣いに椿を見ながら言った。
 「ふふ…これからもっとイイこと、してあげるね…」
 百夏は今度は卜部の頬にペニスを押し当て、自分の頬でペニスを挟み込んだのだった。
 「あん…椿くんのおちんちん…あっつうい…」
「どう?ほっぺたに挟まれるのも気持ちいいでしょ…」
 
女性の美の中心である神聖な顔を、自分のグロテスクな陰茎で直接穢している…
その背徳感がたまらない快感となって、背骨をびりびりと駆け抜けていく気がした。
 その上自分のペニスを挟んでいるのは左右とも同じ顔の美少女二人なのだ。
 「あん…明のエッチなおつゆで、顔がべたべたになっちゃう…」
 そう言いながらも、百夏は顔を左右に振って刺激してくれた。
 (女の子のほっぺたって…こんなに柔らかくてすべすべだったんだな…)
 椿はペニスで改めてそれを実感するという幸せを味わった。
 「椿君…おちんちん…いっぱい気持ちよくなって…」
 いつのまにか卜部も、顔奉仕に夢中になっていた。
 卜部は鼻と言わず瞼と言わず額と言わず、とにかく顔のパーツ全部を使って亀頭を愛撫してくれた。

卜部がペニスをこすりつけた跡には、カウパー液がぬらぬらと残ってその可愛らしい顔を汚していた。
 その対比が、たまらないエロスを醸し出していた。
 「美琴、キスして…」
 ふとしたタイミングで百夏がせがんだ。
 「ん…」
 卜部ももう抵抗なく最初から舌を出して百夏からの接吻を立てて舌を絡めている。そしてその間に、百夏は握り締めた椿の陰茎を導き入れた。
 (こ、これが夢にまで見たフェラチオ…)二人はディープキスの舌使いをそのまま椿の亀頭に与えた。
 ちゅっ、ぺろっ、あむっ…
「明、気持ちいい?もう我慢しなくてもいいんだよ…」

「椿君、好きな時に出していいのよ…口でも顔でも好きなところへ…」
 見下ろすと同じ顔の少女二人が、一心不乱に自分の陰茎に口唇奉仕をしてくれている。
 明にもとうとう限界が訪れた。
 「ああ…イくよ二人とも…このまま…出すよ…」
 最高潮を今から迎える椿に、最高の快感を与えるべく、二人は左右から亀頭のカリ首の部分に激しく舌を走らせた。
 「で…出る…!あああああッ!」
 ビチュッビチュッと、最初の二弾はそれぞれの頬を直撃した。
 「あん…」
 「あっつうい…」
 二人は顔にかけられる感覚を楽しんでいるようだった。
 三弾目以降はぱくりと陰茎を銜え込んだ卜部の口の中に捉えられた。
 「あう…」

 駄目押しでちゅうっと最後の一滴を吸い取られた椿が喘いだ。
 「んん…」
 「だめ、アタシにも…」
 すべて飲み込もうとする卜部の口の中に、無理やり舌をねじ入れて、百夏は分け前をせがんだ。
 卜部がと喉を鳴らして精液を飲み込んでいる音が聞こえた。
 少しの分け前では足りなかったのか、百夏 
は自分の顔についた分を指で集め、口の中に流し込んだ。
 それでも満足できなかったのか、百夏は卜部の顔についた分も、舌でぺろぺろと綺麗に舐め取ってしまった。
 美少女二人が自分のザーメンを舐め合っているという光景に、椿はまた欲情が湧き上がってくるのを感じていた…

「ねえ美琴…この機会に初体験しちゃいなよ…」
 「えっ…そんな…」
 突然の百夏の提案に卜部は戸惑った。
 「ホントはアタシも体験してみたいけど…アイドルとしては万が一妊娠しちゃったりしたらヤバいからさ…」
 「卜部…俺も卜部と…繋がりたい…」
 椿が興奮した口調で割って入った。
 無理もない。さっきから全裸の同じ顔をした美少女二人の絡みを見せ付けられていたのだ。
 椿のペニスは、また以前のように最大限に勃起して反り返っていた。
 「ほらあ…明のコレもこんなに美琴を欲しがってるよ…」
 「いやん…ああっ…」
 「あう…」
 と卜部は同時に声を上げた。
 百夏が左手で椿のイチモツをしごきながら、右手で卜部の陰部をこすり上げたのだ。
 「あら…美琴のココも…ヨダレたらしちゃってる…」
 百夏の愛撫で、卜部はまた力が抜けたようにくたくたとベッドに仰向けに倒れこんでしまった。
 すかさず百夏が両手で卜部の膝を左右に割り開き、その間から顔を覗かせて言った。
 「お願い…椿くんのその長くて太くて硬いおちんちん…美琴の濡れ濡れのおまんこに入れて…」
 口調を真似て言うものだから、まるで卜部が淫語でおねだりしているように聞こえる。
 椿はごくりと喉を鳴らして口の中にたまった唾を飲み込んだ。
 「いやあ!椿くん、わたしそんなこと言わないからね!」
 卜部があわてて必死で否定する。

あはは、ごめんごめん。ちょっと悪ふざけが過ぎたね。それよりあんたたち、童貞と処女でしょ?失敗しないように手伝ったげるね…」
 言うと百夏は、卜部の股間に顔を埋めていった。
 「あん…百夏…だめぇ…」
 卜部の抗議の声はもうか弱いものだった。
 百夏は卜部の朱くしこったクリトリスを舌先でぺろぺろとねぶると、左右の小陰唇を唇でついばみ、更には膣口に硬くした舌を出し入れした。
 「ああん…気持ちいい…」
 もはや卜部も快感に身を委ね始めたようだ。
 「はい…美琴はこれで準備完了っと…」
 間を置かず百夏は椿の陰茎を掴むと、ぱくりと亀頭を咥え込んだ。
 「ちょ…それヤバっ…うっ…」
 「んっ…んっ…」

その動きに反応するかのように、卜部の膣内も、椿の陰茎を奥へと飲み込むように蠢くのだった。
 (すごい…歯のない口に食べられてるみたいだ…)
 椿は初めて味わう快感に、感動すら覚えていた。
 「美琴…明のが根元まで全部入ったよ…」
 「うん…あの時の声が本当のことになったのね…嬉しい…」
 卜部の目尻から涙が一筋流れた。
 「卜部…俺も…すごく感激してる…」
 卜部の涙に感動したのは間違いなく事実だったのだが、その言葉とは裏腹に、なぜか椿はひどく嗜虐的な気分に襲われるのだった。
 誰に教わった訳でもないのに、椿は自然に腰を前後に動かし始めた。
 「卜部…好きだ…好きだよ…」
 「あん…椿くん…わたしも…」
 椿は少しずつピストンの動きを早めていった。

それを間近で見ていた百夏は、嬉しそうにその様子を卜部に伝えた。
 「すごーい。明のおちんちんが、美琴のおまんこに出たり入ったりしてるよ…」
 「いやあ…百夏、言わないでえ…」
 あけすけな百夏の言い回しに羞恥を覚えたのか、白い卜部の肌が朱く染まっていく。
 それを見た椿の興奮も、ピークに達していた。
 「卜部…卜部ぇ…」
 もう何も考えられなくなり、椿はただ腰を激しく振ることしかできなかった。
 もちろん初体験ではコントロールが効く訳もなく、椿のペニスは時々、卜部の膣から勢い余って外れてしまった。
 するとすぐ近くで見ている百夏が、待ち構えていたかのようにぱくりと陰茎を咥え込み、
 チュッチュッと二、三度吸い付いては、また手で卜部の膣内に収め直してくれるのだった。

 「椿くうん…美琴の欲しがりでよだれ垂らして、
 ぐじゅぐじゅに濡れたいやらしいおまんこを…椿くんの太くて長くて硬いおちんちんで、いっぱい犯して…」
 またもやここに来ての百夏の淫語口撃だ。
 全く同じ顔で、声まねまでされたら、それはもう卜部自身の言葉としか聞こえない。
 もう椿の頭の中は、興奮で真っ白だった。
 「いやあ…百夏…わたしはそんなこと言わないってんふっ!」
 卜部の抗議の声は百夏の下の口で塞がれた。
 「美琴…アタシも気持ちよくして…」
 百夏は卜部の顔の上にお尻を向ける格好で跨ったのだった。
 卜部の返事も聞かず、百夏は卜部の鼻から口へと、濡れた陰唇をこすりつけるのだった。
 「さあ…椿くん…好きなだけ突いて…」
 卜部にに替わって百夏が言う。

 しばし中断していたピストン運動を、椿は猛然と再開した。
 「おおおおおお…」
 「んんんんんん…」
 椿に思う様突かれて、あげる卜部の悲鳴は、そのまま百夏の陰唇への刺激となっていく。
 「三人で…気持ちよくなろ…んんっ!」
 言いかけた百夏の唇を、椿の陰茎が塞いだ。
 考えてみればなんという贅沢だろう。
 言わば卜部のヴァギナと顔がすぐ近くに縦に並んであって、それを好き放題犯すことができるのだ。
 卜部一人だったらあり得ないこのチャンスを目一杯生かすべく、椿は勢いで外れてしまった振りをして、時々百夏にフェラチオをさせるのだった。
 そんな卜部の上下の口を往復するような動きを何回繰り返しただろう。

いよいよ椿にも限界がやって来た。
 「卜部…俺、もう…」
 「うん…いいよ…我慢しないで…熱いのいっぱい出して…」
 「んんんんん…」
 ここでも卜部本人に代わって百夏が返事をする。
 卜部は唇をぴったりと百夏の陰唇に塞がれ、呻くことしか出来なかった。
 「いくよ…出すよ…あああああっ!」
 「きゃああああああっ!」
 「んんんんんんんんっ!」
 椿のペニスは、上下の口の往復の途中で、二回目の射精だというのに夥しい量のザーメンを吐き出した。
 それは百夏の顔や胸、卜部の下腹部までたっぷりと降りかかった。
 同時に達した三人は、しばらくは身動きも出来ずに、それぞれの唾液や愛液に塗れたまま、初めて経験する快感の余韻に浸るのだった…


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