「目隠し…外れとるんだけど…」
急遽登場した歩子が指摘した。
「きゃあああああっ!」
愛香の悲鳴が教室に響いた。
「早川さん…あなたの覚悟ってそんなものだったの?」
「え…」
「椿くん…見ていいのよ…わたしのハ・ダ・カ…」
美琴はゆっくりと、胸と股間を隠した腕をを自分の背中の方に回していった…
* * *
椿の目の前には、美少女が二人、生まれたままの姿で立っている。
中学の時の憧れの存在だった愛香。現在の彼女の美琴。
彼女たちのヌードを、これまでどれだけ想像したことだろう。
それが今、手を伸ばせば届く距離に、現実のものとしてあるのだ。
文化祭で誰もいない空き教室。
明は二人の女子との絆を確かめるべく、目隠しをした状態でどちらがどちらかを当てるゲームに参加させられていた。
明が目隠しをしていることに気を許してか、二人は競うように服を脱ぎ、素裸の状態で明に唾液を舐めさせ、その反応を確かめようとしていたのだ。
しかし今、はずみで目隠しが外れてしまい、陰からこっそり覗いていた歩子がおせっかいにもそれを注進してきたという訳だ。
とっさに胸と股間を二人はサッと手で隠してしまったが、ここで美琴は勝負に出た。
「そんなに騒いで、椿くんに抱かれるつもりはなかったてことかしら…」
「くっ…」
「ちょうどいいわ…よだれじゃなくてもっと直接、絆を椿くん『自身』に尋ねてみましょうよ…」
「…わかったわ。…椿くん、わたしの裸も見てっ!」
真っ赤になりながら、ヤケ気味に愛香はその愛らしい乳房を明の眼前にさらけ出した。
「早川…」
明はごくりと唾を飲み込んだ。
思わず手を伸ばしそうになったのを美琴は見逃さなかった。
「ダメよ!あくまでも判定するのは椿くん『自身』なんだから!」
ぴしゃりと言い放った。
「つまりこういうことよね〜エヘヘ…」
「お、丘っ、何を…」
歩子は目隠しに使っていたタオルで明を後ろ手に縛ると、器用にベルトのバックルを外し、ズボンのジッパーを下げ、トランクスごと一気に膝下まで下ろしてしまった…
* * *
「へっへ〜こうしちゃえば手出しできないし、簡単には逃げられないわよ〜」
「きゃ…」
「あん…」
おそらく三人ともに勃起した男性器をこれほど間近に見るのは初めてだろう。
無様な格好なのに、自由が効かない状態なのに、なぜかこうして見られていることに明は大きな悦びを感じていた。
下世話に言ってしまえば、明はかなりのM気質なのだろう。
美少女たちのヌードを見せつけられてさっきから突っ張っていたジュニアだが、このシチュエーションによってさらに気張った状態になってしまった。
「ね、椿くんのおちんちんのこと『アキラ』って呼ぶことにしない?」
歩子が無邪気に提案する。
「ぷっ…何それ面白そう…」
愛香が思わず吹き出した。
「何だか楽しそうね…」
美琴が呟いた。
「アキラはとっても正直者だから、二人のどっちを本気で好きなのかはアキラに決めさせたらいいわ」
訳知り顔で歩子が仕切り始めた。
「そうか…確かにそうね…」
なぜだか愛香は納得させられてしまったようだ。
「そう、アキラは椿くん『自身』なんだから…じゃあ早川さん、それで恨みっこなしよ…」
美琴が締め、ここにアキラ争奪戦が幕を開けることとなった…
* * *
ここまでは後手に回ってきた愛香だが、焦りもあってかここではまず先手を取って行動を起こした。
「まずはアキラにごあいさつしなくっちゃね…初めまして、よろしくね…ちゅっ」
「あうっ!」
膝立ちで肉筒を捧げ持ち、先端に軽くくちづけると、本体である明がびくっと反応する。
男性器に対する嫌悪感が愛称を付けて呼ぶことによって随分軽減されたようだ。
「アキラはどうされるのが好きなのかなあ…とりあえずよしよししてあげるね…」
赤黒く熟したプラムのように膨らんだヘッドの部分を、掌に包み込むようにスリスリと撫でてやると、掌の窪みにぬるぬるとした先走り汁が付いてしまった。
「早川、それ、気持ちいい…」
「やん、何これ…」
愛香が一瞬ひるんだ隙に、美琴が割って入った。
「アキラ、大好きよ…あむっ」
美琴の攻撃は実にストレートだった。
愛香から奪い取った亀頭をぱくっと咥えると、中で舌をぺろぺろとプロペラのように動かしたのだ。
舌がペニスの中でも最も敏感な部分である亀頭のエラの部分を刺激する。
さらに美琴は、指で陰茎の根元で輪っかを作り、絞りながらしこしこと上下にしごくのも忘れなかった。
「あああ…卜部…そんなにされたら…もう…」
「卜部さん、ずるいっ!そんなやり方、知らなかったわ!」
今度は愛香が割って入る番だ。
何がフェアで何がアンフェアなのか、その基準はまったく分からない。
「…ぷはあ…いいわよ、早川さん…平等に勝負しましょう…」
美琴は最大限に膨張しきった肉茎をいったん吐き出して言った。
「アキラ、半分こ…しましょ?」
* * *
「ここは最初から二つあるしね…あむ…」
美琴はタマの片方を唇で挟み込んだ。
「ひゃあ…卜部ぇ」
「大丈夫なの?ココって男の子の急所なんでしょ?」
「…それはアキラに聞いてみて…」
愛香はおそるおそるぺろりと表面に舌を這わせてみる。
「うう…早川ぁ…」
男性の体の中でも最大級のウイークポイントを無防備に責められている恐怖感。
それに勝る舌と唇によってもたらされる快感。
これらがないまぜになって得られる感覚は格別である。
「あら、アキラがぴくぴくしてるわ…きっと喜んでるのね…」
美琴は根元を唇で甘噛みすると、側面をつーっと舌先で舐め上げていく。
舌先が先端に到達すると、美琴は亀頭に濡れた唇をちゅぷっと被せ、2、3回顔を前後に往復させると、また根元へと舌を戻した。
美琴の動きをしばし観察していた愛香は、肉茎の反対側の側面に、全く同じ愛撫を施していく。
二人の動きは左右対称でありながら、その感触は完全に異なっていた。
二人は数度同じ動作を繰り返すと、決着を付けるべく快感の中心である亀頭へとその愛撫を集中し始めた。
「さあアキラ…どっちのお口が気持ちいい…?」
「わたしよね?アキラ。」
ぺろぺろ、ちゅっちゅっ…
二人は思いつく限りの舌と唇での愛撫を亀頭に加えながら、明の表情をつぶらな瞳でじっと観察している。
最高にいやらしい行為と、幼い少女のような無邪気な表情のギャップに、明の性感は一気に高まってゆく。
「そんな…決められないよぅ…ああ…」
「二人ともエローい…わたしも何かしたーい…」
その時、それまでは三人をただ見守るだけだった歩子が、感極まったように呟いた。
とは言え、前は二人でふさがっている。後ろに回らざるを得なかった歩子は、明の尻たぶを手で割り開くと、まずは尻肉の谷間へれろれろと舌を這わせていった。
「お…丘まで…」
「ふふ…こっちはいかがですかご主人様ぁ…」
そう言えば歩子は、文化祭の模擬店のメイド喫茶で借りたコスチュームを着たままだった。
歩子の舌先が明の菊門をぞろりと舐め上げたその瞬間、明のダムは決壊した。
「うああああ…」
どぴゅっ、どくっ、どくっ…
特濃のコンデンスミルクが、第二波、第三波と放出され、美琴の、愛香の、顔を、乳房を、びちゃっ、びちゃっとまんべんなく汚していく。
「あん…す、凄い…」
「あっつぅい…」
その勢いと量に圧倒された二人は、明のザーメンシャワーをよけずに浴び続けるしかなかった…
* * *
「いっぱい出したのね、アキラ…」
「そんなに気持ちよかったの?」
二人は汚されたにも関わらず恍惚とした表情で尋ねてきた。
美しい少女の顔や体が汚らわしい精液にまみれている。
そのコントラストは見る者に背徳的な興奮を誘う。
「それで、いかがでした?どちらがよろしかったですか?ご主人様。」
歩子のメイドコスプレはまだ続けていたのだった。
「ほんとはわたしのお尻攻撃が一番良かったんじゃなあい?」
歩子は背伸びして後ろから明に耳打ちした。
「なっ…」
歩子のアナル舐めが気持ち良かったのは事実である。
「それにしてもこんなに出るなんて…早川さん、目をつむって…じっとしててね…」
「え…きゃ…」
見ると、美琴が愛香の瞼にかかった明の精液をぺろぺろと舐め取り始めていた。
「彼氏の体から出たものであなたを汚したんじゃ申し訳ないわ…」
「あん…そんな…汚されたなんて思ってないわ…」
言いながら、愛香は気持ちよさそうに美琴にされるがままになっていた。
「じゃあおすそ分け…ん…」
「え…あん…」
美琴は愛香の口の周りに付着したザーメンを舌で集め、愛香の口に押し込んだ。
「ん…ちゅ…甘いわ…早川さんの舌…」
「あん…卜部さんと…キス…しちゃった…」
女子同士のディープキスを見せつけられて、明は息を呑むしかなかった。
「ここも…綺麗にしないとね…」
「きゃあ…そこ…は…ああん…」
美琴は愛香の顎から首筋へと舌を這わせていき、行き着いた先は愛香の乳首だった。
「ぺろっ…ちゅっ…こっちもね…」
「きゃん…あん…くすぐったいけど…気持ちいい…」
美琴は愛香の左右の乳首を舌で十分に清めた。
「はい、綺麗になったわ…きゃ?」
今度は愛香が美琴を清める番だった。
「ちゅっ、ぺろ…ふふ、お返しよ…」
「あん、早川さぁん…そんな…気持ちよく…なっちゃう…」
愛香は美琴がしたのと全く同じように乳首を舌と唇で愛撫するのだった。
「はい、卜部さんも綺麗になったわよ…」
二人の乳首は相互愛撫ですっかりピンと尖っていた。
「じゃあ椿くんに綺麗になったかみてもらいましょう…」
「うっ?う、卜部…」
美琴は明の頭をかき抱くと、その乳房を顔に押し当てて来たのだ。
(う、卜部のおっぱいぃ…)
夢にまで見た美琴の裸の胸が自分の頬に押し当てられている。
「わたしも…」
反対の頬には、愛香の乳房が押し当てられていた。
(おおお…早川まで…)
三人の中では一番小ぶりだが、それでも十分に女性らしさを醸し出している、張りのある乳房である。
右を向いてもおっぱい、左を向いてもおっぱい。
男の夢、百八十度パノラマおっぱいである。
両頬でおっぱいの柔らかさを十二分に味わいながら、二人の唾液がミックスされた甘い香りに包まれ、明は幸せいっぱいな気分だった。
さらに明を喜ばせることが起きた。
美琴と愛香が、示し合わせたかのように同時に、乳首を口に押し込んできたのだ。
「はい、椿くん。おっぱいあげましょうね…」
「あん…椿くん…わたしのおっぱいも食べてぇ…」
「うぐ…」
あまりの出来事に、明はこのまま窒息死しえもいいとさえ思った。
二人は存分に明に両の乳首を吸わせると、さっきあれほど大量に放出してうなだれていた「アキラ」がまたムクムクと起き上がってきたのを見逃さなかった。
「あら…アキラがまた元気になってきたわ…」
「ふふ…こういうのはどうかしら…」
真っ赤に充血した亀頭に、美琴が乳首を擦り付けた。
「あん…あたしもするう…」
反対側から愛香も同じように乳首を当ててきた。
「あん…アキラとあたしたちの乳首が…キスしてるのぉ…」
「ふふ…早川さんも…案外エッチなのね…」
「いやん…言わないで卜部さん…」
なんと二人は空いた乳首をお互いにこすりつけあっていたのだった。
その時、待ち切れなくなったかのように歩子が声を上げた。
「ああん!またわたしだけ除け者なのぉ?」
歩子はメイド服の胸の部分をくつろげると、その巨乳の片方を引っ張り出した。
そして明の尻の割れ目に乳首を挟みこむと、上下にこすり出した。
「あん…椿くんのお尻…気持ちいい…」
時折菊門を歩子の乳首が撫でてゆく。
前後の快感ポイントを美少女達の秘すべき部分である乳首が責め立てている。
背徳的な快感に明は震えた。
そのままでは射精に至ることは出来ない、快感自体はソフトなものである。
少女たちの漏らす吐息に包まれて、明はこのままずっとこの快感が続けばいいと思った…
* * *
「あーあ、あんな強烈な一撃…いや、二撃か…を食らったらしょうがないか…」
歩子が気絶した明を上から覗き込んで呟いた。
「でもなんだか椿くん…とっても幸せそうな顔してる…」
椿のズボンの前が大きく突っ張っていたのは幸い誰にも気付かれなかったらしい…
〈了〉
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