「…やっぱいい匂いがするなぁ」

俺はずっと片思いしている女の子の髪の香りを嗅いでいた

悲しい事に、近くに好きな子がいるのではなく席に引っかかっていた、髪の毛を取ってきて嗅いでいるだけだ

「……寝るか」

遅い時間になったので、髪の毛をガシャポンのボールにしまい、机の中に入れ寝ることにした

……
……
……

朝になり、学校に行く時間になった

「行ってきまーす」

「行ってらっしゃーい」

俺は家を出た

「うぅ、寒い」

もう少ししたら、俺も高校生か…中学卒業したら、会いにくくなる奴もいるからそういう友だちとは、今のうちに遊ばなきゃな

……
……
……

寒い中、しばらく歩き学校に着いた

「おはよう、椿」

「おはよう」

何人かと適当に挨拶を交わし、自分の席に着いた

友達と適当に話していると

俺の好きな女の子が来た

その女の子は、俺の前の席に荷物を置き

「おはよう、椿くん」

「おはよう、早川」

挨拶を交わした

あぁ、やっぱ可愛いな…早川

先生も来て、HRが始まり学校が始まった

1限目が始まり、みんなは黒板を見ているが俺は前の席に座っている、早川の髪を見ていた

長くて綺麗な髪だな…いつも、見とれてしまう…一度でいいから、撫でてみたい

中学を卒業したら、早川は女子高に行ってしまうからもう、会えなくなっちゃうのかな…それは…嫌だな…卒業してもたまには会いたいでも、どうすればいいんだろう…
うーん、電話して「今日遊ぼう」って言えば、会えるかもしれないけどそんな勇気はないし、というか電話するのがおかしい仲がいいわけでもないし、共通点は同じ委員会ってだけだしな…

付き合えればいいんだけど、早川は可愛いから、彼氏いるだろうし、たぶん無理だろう……卒業するまでの間だけでも、いっぱいお話ししよう

……
……
……

今日の学校が終わり

教室に残って、友達と話す事にした

卒業が近いせいか、結構長い間話した

「やべ、こんな時間じゃん」

「あっそうだな、帰るか」

複数の友達と登校口に向かった

「あっ!」

「どうした、椿」

「教室に忘れ物した」

「マジか」

「取ってくるから、先に帰ってて」

「うーん、わかった」

「じゃあ、みんなまた明日な!」

「「おう」」

俺は、教室に戻り忘れ物をとり、再び登校口に向かった

「あれ?」

遅い時間だというのに、靴を履き替えている人がいた

「あの、綺麗で長い髪は…」

早川だ…

どっどうしよう…早川にはバレていないから、このまま、ここに少しいれば、何事もなく別々に帰れるでも、それでいいのか? 卒業したら、会えなくなるかもしれないんだぞ…

行け! 俺! 勇気を出せ!

「はっ早川?」

「椿くん? どうしたのこんな遅い時間に?」

「まあ、友達と話してて… それは早川も一緒じゃないか」

「それも、そうね」

「途中まで一緒に帰ろう」って言え 俺!

「早川、あの」

「うん?」

「途中まで一緒に帰らないか? いっいやダメならそれでいいんだ」

言えた…

「いいよ」

「そうか、ダメか… えっあえ! いいのか?」

「いいよ、一緒に帰ろう」

やった! 夢みたいだ早川と一緒に帰れるなんて

俺は、あわてて靴を履き替えた

「あれ?」

なぜか、靴に変な違和感があった

「あはは、椿くん、靴が左右逆よ」

「ありゃ、本当だ」

「そんなに、あわてなくても平気よ」

ちゃんと履き替え

「ごめん、待たせた」

「いいわ、行きましょう」

一緒に帰る事が叶った

さて、一緒に帰る事ができたが、話す話題がない……どうしようか

「椿くんて」

早川から話しかけてくれた

「うん、なに?」

「どこの高校行くの?」

「風見台高校だよ」

「あっそうなんだ」

「早川はどこに行くの?」

知ってるけど、聞いてみた

「星ノ瞳女学院だよ」

「わっすごいな、早川は頭いいな」

「ありがとう」

ニコっと笑顔がでた…可愛い

「可愛い…」

「え! いまなんて?」

しまった、声に出てた

「なっなんも言ってないよ」

「嘘! 絶対なんか言ってた!」

どうしよう、正直に言うべきか…やめておこう、言ったら引かれそうだ

「早川の気のs「もし、正直に言ったら、私の髪の毛触らしてあげる」」

この選択肢は…

「なんてね、冗d「可愛いって言った」」

俺は、即答した

「…ほっ本当に?」

「本当」

「うーん、正直に言ったから、髪の毛触らしてあげる」

早川は足を止めた、俺は手を伸ばした

「なーんて、最初に嘘をついた椿くんには触れせない」

ヒラリと手をかわされた

「そっそんな〜」

「あはは、ウソウソ、そんなに触りたいの?」

「まぁ、早川ぐらい可愛い女の子なら触りたいよ」

開き直って、”可愛い”っと言った本当は可愛いからじゃなく、”好き”だから触りたいんだけどね

「ふーん、そうなんだ、じゃあ少しならいいよ」

再び早川は足を止めた

俺は、ゴクリと息を呑み手を伸ばした

「触るよ」

「優しくね」

早川の長くて綺麗な後ろ髪を上から下に撫でた

「……」

「……」

長いのに先端までサラサラで、とても触り心地がよかった、やばい、嬉しすぎて、死にそう

「どう?」

「すっげー触り心地がよかった、なんと言うか…うーん俺の語彙が足りなくて、うまく言えないが、とにかくよかった」

「ありがとう、まさかそんなに褒められるとは思わなかったわ」

早川はとても嬉しそうだった

その後も、適当に話し

「私はこっちだから」

「わかった」

「…あっそうだ、椿くんがよければ」

「うん」

「明日も、一緒に帰りましょう」

これは夢だろうか?

「いっいいのか?」

「うん、卒業も近いし、椿くんとゆっくりお話ししたいからね 今日はもう遅いからまた明日は公園にでも寄ってお話しましょう!」

「おっ俺も早川と話したいから全然いいよ」

「じゃあ、決まり! また明日学校で」

「また、明日」

俺は心の中でガッツポーズをとり、家に向かった

「ただいま、姉さん」

「お帰り、明……あら、ずいぶん嬉しそうじゃない?」

顔に出ていたらしい

「まあ、いい事があったからね」

「よかったわね、もうすぐ夕飯だから、手を洗ってきなさい」

「はーい」

夕飯を食べ、いつも通りに過ごし明日を迎えた

寒い中、登校し学校に着いた

「おはよー、椿くん」

「おはよう、早川」

早川と挨拶を交わし俺は席についた

「おーい、愛香」

「なにー?」

早川は他の女子のグループに行ってしまった

俺は、そんな早川を目で追いかけた……うーん、他の女子よりも髪が綺麗だ、そんでもってダントツで可愛い

ボッーっと早川を見ていると

「全員いるかー?」

先生が来た

「みんな、席につけ、出席取るぞ」

……
……
……

HRが終わり

1限目が始まった

あ! そうだ、早川と一緒に帰る約束をしたのはいいけど、どうやってタイミングを合わそう、昨日は偶然会ったからよかったけど

うーん、どうしよう

そんな事を考えながら、俺は、もうすぐお別れする机から教科書を出した

ポトッ あれ? なんか、落ちた

床に目を落とすと、三角形に折られた紙が落ちていた

なんだ、コレ? 手に取り広げて見た こっこの可愛い字は……早川だ

なになに?

『学校が終わって、10分ぐらいしたら、非常階段の一番下の階にいてね  愛香』

嬉しすぎて、涙が出そうだった

手紙をカバンに入れた、この手紙を永遠に大事にすることを誓った

一気に帰る時間が待ち遠しくなってしまった、時計を見ると2分しかたってなかった

一日がメッチャ長く感じる

ハァー 早川の後ろ髪を見ながら、長い一日を過ごす事にした

……
……
……

いつも以上に長い学校が終わった

俺は教室で10分ぐらい、友達と喋った

「悪いけど、俺はもう帰るよ」

「どうした、なんかあるのか?」

「まあ、ちょっとね」

「わかった、じゃあな!」

「おうっ! またな!」

すんなり帰れてよかった、「俺も一緒に帰るわ」とか言われなくて本当によかった

靴に履き替えて、非常階段に向かった

「あっ! 来た」

「ごめんごめん、待たせた」

「ううん、いいよ、早く行きましょう」

「わかった」

このやり取り、まるで彼女見たいだ

「なに嬉しそうな顔してるの?」

「え!? なっなんでもないよ、早く行こう」

「変なの〜」

また、顔に出てしまった

寒い中二人で歩き公園についた

道中、寒そうにしている、早川の手を何度握ろうとしたか…

「ここでお話しましょう」

「うん」

俺は自販機で、あったかいコーヒーを買った

「早川は何飲む?」

「え? 奢ってくれるの?」

「もちろん!」

「じゃあ、あったかいミルクティーで」

「あいよ」

ミルクティーを買い、早川に渡した

「ありがとう」

「いーえ」

二人でベンチに座った

「……」

「……」

まずは、二人共一服し

「ねえ? 椿くんって趣味ってあるの?」

「趣味か…読書と映画鑑賞かな」

「あっ そうなんだ、どんな映画がオススメ?」

「そうだなー」

俺は、オススメの映画を何個か紹介した

「あはは、じゃあ今度その映画見てみるね」

「うん、見てみて、たぶんDVDになってると思うから」

喜んでくれてよかった

「それとね」

「なに?」

「最近ずっと、授業中に私の背中みてるでしょ?」

……なんで、バレてるんだ

「えっえ! なんで知ってるの?」

「私のカンペンケースに鏡がついてて…あはは、いま思い出しても笑っちゃう、だって、黒板じゃなくてずっと私の背中見てるんだもん」

「あっあれは、背中を見てるんじゃなくて」

「うん」

まだ、早川は腹を抱えていた

「早川の髪を見てたんだよ」

「髪?」

「うん、あー綺麗だなーって、なんて思いながら見てたんだ」

早川はグイッと近づき

あっいい匂い

「じゃあ、私の髪を見ながら、触りたいなぁ、なんて思った?」

「うん」

即答した

「だから、昨日あんなに嬉しそうだったのね」

「……正直、嬉しすぎてぶっ倒れると思った」

「そんなに嬉しかったんだ」

「まーね」

理由は髪が綺麗なだけじゃなくて、好きだからなんだけどね

「今も、触りたい?」

「出来れば」

「正直に言った、椿くんにはご褒美をあげよう」

まさか…

「いいのか?」

「いいよ」

「後ろを向かなくていいのか?」

「このまま、お願い」

「じゃあ」

俺は、前髪から撫で

「……」

横髪を撫で

「……」

上の方から後ろ髪を、優しく優しく何度も何度も撫でた

「……」

早川は気持ち良さそうに目を閉じていた

やはり、すごく触り心地がよく、いい匂いもした

「……ん」

早川が目を開いたので、俺も撫でるのをやめた

「髪を撫でて貰うのって、気持ちいいのね」

「そう言ってくれると、俺も嬉しい」

「あっ! もうこんな時間」

公園の時計を見ると、遅い時間になっていた

「あっ本当だ」

なぜ、楽しい時間はこんなに早く過ぎてしまうんだろう

「今日は楽しかったわ、また明日ね椿くん」

「うん、また明日」

「あっ! 明日は私達お残りかもね」

「え? なんで?」

「たしか、明日は係の仕事があるって先生が言ってたよ」

「あ、わかった」

って事は、明日も早川と一緒にいられるのか

「じゃあね!」

「うん」

俺は家に向かった

家に着きご飯を食べ、明日を迎えた

朝になり、学校に向かった

……
……
……

長い長い授業も終わったので、

「職員室に行きましょう」

「そうだね」

早川と一緒に職員室に向かった

やっと放課後になったよ、時間が止まったか? と思うほど、待ち遠しかったな

職員室に着き

「「失礼します」」

「おー来たか、コレをまとめておいたあと、数字を足しておいてくれ」

先生にカードを渡された

「「わかりました」」

「「失礼しました」」

「教室に行きましょう」

「うん」

教室に戻ることにした

机を向かい合わせにし、作業を開始した

……
……
……

黙々と作業を進めていると

「卒業間近になって、椿くんと仲良くなれてよかったわ」

急に口を開いたと思ったら、すごく嬉しい事を言ってきた

「俺も、早川とたくさんお喋りできるようになって嬉しいよ」

今までは係の仕事で少ししゃべるぐらいしかなかったからないやー、あの時に声かけといて本当によかった…そういえば、なんで早川はあの時、遅かったんだろう?多分、
友達と喋っていて、遅くなっただけだと思うけど、聞いて見るか

「ねえ? 早川?」

「なに?」

「なんであの時、帰り遅かったの?」

「あの時…… あっ! 下駄箱で会ったときね、それはね…」

「うん」

「椿くんを探してたからよ」

「えっー!」

嬉しさと驚きでおかしくなりそうだった

「なんて、ウソウソ、友達と喋っていて帰ろうとしたら教室に忘れ物したのを思い出したから、友達に先に帰ってもらったのそしたら、たまたま椿くんと会っただけよ」

……そうだろうと思ったよ

「そうだったのか」

「そうだったのよ、あれ? なんか、がっかりしてない?」

「そっそんな事ないよ」

「『椿くんを探してた』って言った時嬉しかった?」

「そりゃ、まあ」

好きな子にそんな事を言われたら嬉しいよ

「じゃあ、そういう事にしてもいいよ」

すごい、意味深な事を言われた

「えっ! うっうん」

……
……
……

やばい、作業が終わってしまう

なんか、話題はないだろうか…あっ! 早川って彼氏いるのかなー?聞いて見ようかな……でも聞くの怖いな……うーん、よし! 聞こう!

そう思った矢先

「椿くんって彼女いるの?」

……

「……いないよ、早川は彼氏いるの?」

「私もいないよ」

やったやったやった

「なんだか、すごく嬉しそうね」

「えっ! そっそうかな」

実際すごく、嬉しいです

「うん、なんか雰囲気が伝わってきたわ……さぁ早く終わらせましょ」

気のせいか早川も嬉しそうだった

「うっうん、そうだね」

作業を進め

「椿くん、そっちのカードは全部チェックした?」

「うーんと、これで終わりかな…」

「こっちも終わったわよ、あとは数字を合計すればお終いね、あー疲れた」

早川は背筋をグーっと伸ばしていた

「あ… 綺麗な夕日…」

外を見てみると、綺麗な夕日が出ていた

早川は席を立ち窓を開けた

「風が気持ちいい」

席に座っている俺にも風が来た、ストーブを使っていて空気が若干悪かったので、寒いけど外の風が気持ちよかった

早川を見てみると、風で髪がなびいていた

俺は綺麗で長い髪に誘われるように席を立ち、早川の背後に近づき

「……」

早川の匂いがする…

早川のいろいろな魅力に誘われるように

手を肩に近づけ

抱きしめようとした

「!」

気配に気づいたのか、早川が急に後ろを向いた

驚いた様な目でこっちを見てきた

「あっ… いや… その… ほんとだ綺麗な夕日だね」

俺はごまかした

「…… そうね…!」

早川は笑顔でそう言った

作業も終わり先生に提出し、帰る事にした

「早く帰りましょ」

「うん」

もう…何度もない早川との帰り道を楽しむ事にした

「ふぅ…朝も寒いけど、帰り道も寒いわね」

早川は自分の手にふぅーと息を吹きかけてた

手を握りたい… 俺の頭はその事で頭がいっぱいだった

「あっあのさ」

「うん」

「さっ寒いから… えっとその、てっ手をつながない? いっ嫌ならいいんだ、うん」

俺はそっぽを向きながら言った

「あはは、いいよ! はい握って!」

早川は笑いながら手を差し出した

俺は差し出された手を握った…柔らかい…

「椿くんの手あったかい」

「そっそう? 早川の手もあったかいよ」

適当な事を喋りながら歩き

そして…

「じゃあ、私はこっちだから」

別れ道になった

「うっうん、じゃっじゃあ」

「……椿くん?」

「えっなに?」

「……手を離してくれないと…帰れないよ」

どうやら、手を繋ぎっぱっなしだったらしい

「あっごめん」

そう言ったものの俺は手を離さなかった

「あの…椿くん?」

「えっとその…」

ずっとこのままでいたい…

「……」

「飲み物を奢ってくれたら、もう少しこのままでいてあげる」

「本当!?」

「うん、じゃあ、あったかいミルクティーね!」

「わかった」

俺は自販機であったかいミルクティーとコーヒーを買った

早川は自分のカバンを座布団にし、道に座っていた

俺もその横にカバンを座布団にし座わった

「はいよ」

「ありがとう」

「いえいえ、わがままな事をしたのは俺だし」

「あはは、それもそうね…はいどうぞ!」

「うん」

下に置いてある、早川の手に俺の手をかぶせた

「ごめん、引き止めちゃって」

「ううん、いいよ」

はぁー早川の手を離すのも時間の問題か…

「椿くん?」

「んっなに?」

「さっき、教室で私のこと抱きしめようとしたでしょ?」

飲み物が変な所に入り、思いっきりむせた

「ゴッホゴッホ」

「大丈夫?」

「うん、平気」

「っで どうなの?」

……

「………………うん」

「なんで?」

「そっそれはその…」

このタイミングしかないんじゃないか?…でも、断られたら……もう話すこともできないかもしれない……いや! 言え! 俺

「……早川の綺麗な髪に吸い込まれてしまったのと」

「うん」

「俺が俺が、その早川の事が」

「…うん」

「すっ好きだからだよ」

とうとう言ってしまった

「……うん」

早川はうつむいてしまった

「はっ早川?」

早川は泣いていた

「こっ困らしてごめん」

「うっうんいいの」

「俺なんかが、告白してゴメンな…忘れてくれ」

「ちっ違うの、そうじゃなくて」

「うん」

「嬉しくて、涙が」

「え! 嬉しくて?」

「うん、”嬉しくて”涙が出たの」

って事は

「それって、OKって事?」

「…教室の続きをしてくれたらいいよ」

そう言って、早川は立ち上がった

「早川…」

俺も立ち上がった

いま、俺の前には早川の長く綺麗な後ろ髪がある

俺は早川に近づき肩に手を近づけ

「早川ぁ…」

早川の肩に顎をのせ覆いかぶさるように抱きしめた

「あっ…」

早川は胸にある俺の手に自分の手をそえてくれた

その行為が俺を受け入れてくれたみたいで、すごくすごく嬉しかった

しばらくこうしていると

腕の中でくるっと前を向き、俺の背中に手を回し胸に頭をうずめ

「今日は、ありがとう」

「お礼言うのは、俺の方だよ早川…」

「いいの、私も嬉しかったから」

「早川…」

早川は背中に回している手をほどいた、俺もパッと早川を開放した

「じゃあ、また明日ね」

「うん、また明日ね早川」

「帰り道くらいは”愛香”って呼んでね」

「わかった、じゃあね! 愛香」

「うん、バイバイ」


後書き

6作品目

早川偏の1作品目

リクエストで書いた作品です、スレで言われた時は少しビックリしましたねw

できとしては、自分で書いたとは思えないぐらい綺麗にできていると思いますw

理由としては、片思いの感じが書けているし、椿くんが「一緒に帰ろう」っと勇気を出して誘っているし、
学生ぽく手紙の描写も書いているし、綺麗な髪も触れていているのでw

完全に自画自賛ですねw

一部原作と同じですが、お気に入り度は95点ですね

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