いつも通りに起き、いつも通りに学校に向かい、いつも通りに学校に着き、
いつも通りに学校の席に座った。 いつも通りの朝

「ふわ〜眠い……今日も学校を頑張るか……」

「よう、おはよう椿」

「おはよう」

友達と挨拶をしている内に俺の隣の席に元気な女の子が登校してきた

「おっす! おはよう椿くん!」

「おはよう、今井」

眠い目をこすりながら挨拶を返した、今井は俺に挨拶をするとバタバタと
他の女子のグループに行ってしまった

「朝から元気だなー」

思わず、ボソッと呟いてしまった

俺の隣の席の今井百夏は女子からヒャッキーと呼ばれ、スポーツ万能で
おまけに結構可愛いので、女子からも男子からも人気がある女の子だ

「百夏ちゃん朝から元気だよな、少し分けて貰いたいぐらいだよ」

「まったくだ……」

『キンコーンカンコーン』朝のチャイムが鳴り、学校が始まった

……
……
……

最後の授業が終わって、ホームルームが終わり、帰る事にした

「家帰ったらなにしようかなー」

そんな事を考えている内に、橋に着いた

「?? あれって?」

「は……な……!」

「いい……じゃ……」

あの後ろ姿は今井だ……どうしたんだろう? 
とても知り合いと話しているようには見えないなもうちょっと近づいてみるか

「いい加減離しなさいよ!」

「いいじゃんいいじゃん、ちょっと付き合えよ」

「うっざいわね!」

聞こえてしまった! 助けなくっちゃ!

俺はダッシュで今井と男の間に体を割り込んだ

「やっやめr「あったまきた! くらいなさい!」」

今井がそう言った瞬間、ヒュンっと鋭い音が鳴り…… ぶっ倒れた…… 俺が……

「つ! 椿くん!?」

「やべー……俺しらねー」

「あっこら!」

……
……
……

「……うっんん」

「あ! 起きた」

「ここどこ? イテテッ!」

「大丈夫?」

頭が心地良い反面、激痛もあるという不思議な感覚で起きた
それもそのはず、目が覚めると今井の膝の上だった

急いで立ち上がり

「大丈夫かな……?」

「ごめんねー」

「謝られても……正直なにが起きたか分から無いんだけど……」

「えーっとねその……」

今井は喋りにくそうだった

「椿くんは……あのそのね……私のハイキックをくらって……ノビてたの」

「なるほど、そういう事か」

「そういう事なの」

「それにしても鋭い蹴りだったよ」

「えへへ」

なぜか嬉しそうだった

「膝枕ありがとう、お礼を言うのも変だけど」

「いーえ、この返事もなんだか変だけどね」

今井は地面に上にじかに座っており、立ち上がってスカートをパッパとはたき

「申し訳無いんだけど私もう行くね」

「あっうん」

「……椿くんて勇敢なんだね! 少し間抜けだったけど…… カッコ良かったぞ! じゃあ!」

「え!?」

悲しいような嬉しような事を言って走って何処かに行ってしまった

「元気だなー」

ボソッと呟き俺は家に帰った

 


家に着き、いつも通りに姉さんの作った料理を食べ、いつも通りに夜をむかえ、
いつも通りに寝る…… はずだったが

「なんで今日あんなことしたんだろう……」

寝る前に少し考え事をしてしまった

「よくよく考えたら、特別仲いいわけでもないのになぁ……確かに可愛いと思うけど……」

うーん、体が勝手に動いてしまったとしか言い用がない

蹴っ飛ばされただけだし、膝枕は気持ちよかったけど……じゃなくて
『少し間抜けだったけど…… カッコ良かったぞ!』 この"カッコ良かったぞ!"は嬉しかったな

思わずニヤてしまった、この言葉だけで助けた? 意味はあったな

そう納得して寝ることにした

……
……
……

学校に着き、朝礼やら何やらが終わり、チャイムが鳴り1時間目が始まろうとしてた

「あれ? あれ?」

隣で今井がカバンと机の中をゴソゴソキョロキョロしていた

「教科書忘れた、今から隣のクラスから借りるわけにもいかないし……そういうわけで椿くん見せて♪」

「!?」

机をガガガっと移動し俺の机とピッタリつけた

この対応にはビックリしたけど、まあ仕方ないか

「授業を始めるぞー」

先生が合図し授業が始まった

教科書のページを半分を今井の机に寄せた

「いやー申し訳ないね椿くん」

棒読み気味で言ってきた

「気にすんなよ」

「それと……昨日はありがとう」

ヒソヒソ声で伝えてきた

「昨日は急いでてまともにお礼も言って無いからね! いま伝えておくよ」

「え……うん」

「ついでに、思いっきり蹴っ飛ばしちゃってごめん」

「あれは、お互いのタイミングが悪かっただけだよ」

この事に関して言えばあんまり気にしてなかったりする

「あら優しいのね」

「そうか?」

「なんか言われるのを覚悟してたから、拍子抜けしちゃった…… ねぇ?」

「どうした?」

「今度またあんな事があったら助けてくれる?」

顔を下に向けながら聞いてきた

「そりゃあ、助けるよ!」

「もし蹴っ飛ばしちゃったら?」

「……膝枕してくれたら許す……かな」

「あっははは」

「こ、声がでかいって」

「そこ! うるさい!」

先生に怒られた

……
……
……

学校が終わったので、帰ろうとしていると

「ねえ? 明日ヒマ?」

「えっ!」

明日は土曜日だったな

「どっちよ!?」

「まあ」

「決まりね! え〜と明日10時に駅でね!」

まくし立てるように言ってきた

「私は今日は友達と遊ぶから! じゃあね!」

「ちょ!」

あ然としていると、走って女子グループとまざり何処かに消えてしまった
とりつく島もないとはまさにこの事だ

「おい! 椿なに固まってるんだよ、帰るぞ」

「あっうん」

困ったな……困った反面嬉しかったりするけど

今日もいつも通りに帰り、夕飯を食べていると

「明日は私とお父さんは帰り遅いから、自分で食べてね」

「わかった」

その後は、いつも通りに過ごし、いつもより楽しみに寝て、いつも通りに朝が来た

「ふぁ〜 あれ?」

休みの日なので、ゆっくりめに起きて外をみてみると……

「ありゃりゃ雨だ……」

外はザーザーと雨が降っていた

「……とりあえず朝ごはん食べるか」

リビングに向かい朝食を食べて部屋に戻ろうとすると

『プルルル』

電話がなった

「はいもs」

「あっ! 椿くん!? 今日はあいにくの雨ね! でも遠足じゃないから雨天決行よ! 
 駅の中の喫茶店にいるから! じゃあ10時に!」

ガチャン……ツーツー

………………さて準備するか

それなりにおしゃれな服を着て家を出た

「結構降ってるじゃん……」

傘を差して駅の喫茶店に向かった、雨の中歩くのは嫌だが、今井に会えると思うと不思議と足取りは軽かった

……
……

少し歩き駅に着いた

「この喫茶店かな」

外から中をみてみると

「!!」

今井と目があったジェスチャーで「ここに早く来なさい!」とやっていた

今井の服装はジージャンを来ていてとてもラフな格好だった

中に入り、今井のいる席の向かい側に座った

「ごめん待たせた」

「うん! 大丈夫よ! いま来たところ」

実際そうみたいで今井が頼んだ紅茶を店員さんが持ってきた

「椿くんもなんか頼んだら?」

「じゃあそうしようかな」

いま来た店員さんにコーヒーを注文した、他愛もない話をしていると、コーヒーが来た

他愛もないの話をしばらくし、本題に移った

「今日はどうするんだ?」

「どうしようか?」

どうやらなにも考えてないらしい

「雨も降っちゃったしねー あまり遠くには行きたく無いわね」

「それもそうだな」

「だから、椿くんの家に行きましょ!」

「…………はい?」

「そうと決まったら、早く行きましょ!」

「ちょっちょっと!」

「なんかまずい?」

「俺の部屋汚いし、姉ちゃんは……いないや……」

「じゃあ平気ね!」

そう言って残った紅茶を一気に飲みほし、俺の腕を引っ張った

「わっわかったよ」

俺も残ったコーヒーを一気に飲みほして出る準備をした

「俺の家に行く前に昼ごはんを食べたいんだけど」

「それもそうね、少し早いけどそうしましょう、食べる所は私が決めるわよ」

「お任せするよ……今井はラフな格好するんだな」

「えっうん……変……かな?」

「全然変じゃないよ、似合ってると思うよ」

「ありがとう!」

笑顔で返してきた

「!」

思わずドッキリしてしまった

「そうそう、前から思ってたんだけどその『今井』ってのはやめなさいよ
 クラスでも少ないでしょその呼び方をしてる人は」

「あーうん、わかったよ『百夏』これでいいか?」

「OKOK、バッチリ」

心なしか百夏は嬉しそうだった

 

「さあ、行くわよ!」

百夏は駅の中のレストラン街をどんどん進んで行った

とりあえず、ついてった

「ここよ!」

中華料理屋だった

「ここのランチが安くて美味しいのよ」

「ほえー」

店の外に看板が出ており、日替わりランチのメニューが出ていていたので見ていたら

「ボサッとしてないで入るわよ!」

「あっはい」

「お客様、何名でしょうか?」

「2名です」

百夏が答えた

「では、こちらへ」

俺と百夏は案内された席へ座った

「メニューが決まったらお呼びくだs」

「私は日替わりランチのホイコーロ定食! ご飯大盛り! 椿くんは?」

「……俺もそれでいいよ」

「かしこまりました」

しばらく待つと、結構な量のランチがきた

「「頂きます」」

……
……

「ふぅ満腹満腹」

「はや! もう食べたのか?」

「うん! 椿くんは自分のペースで食べてていいわよ」

百夏はすぐに食べ終わり、俺もなんとか食べきれた

「じゃあ行きましょう!」

「これぐらいなら、俺が出すよ」

「えっ……あっありがとう」

店を出て雨の中を傘を差して歩き出し俺の家に向かう事になった

「本当に俺の家に行くのか?」

「うん!」

「特に面白い物もないよ」

「別にいいわよ」

「わかったよ……じゃあ行こう」

「はーい♪」

この時百夏は逃げるな! と言わんばかりに腕を組んできた

……
……
……

少し歩き、とうとうついてしまった

「おじゃましまーす」

「はいはい」

俺の部屋に誘導した

「飲み物を持ってくるから待ってて」

「うん、待ってる」

飲み物を用意しにリビングに向かった

「よく考えたら女の子と二人きりなのか……」

…………へっ変なことは考えないでさっさと持って行こう

「おまたせ」

部屋に戻ると百夏は上着を脱いでおり、俺は服の事はあまり詳しくないが、黒いシャツになっていた

「ありがとう」

百夏はキョロキョロしていた

「さっきからどうした? キョロキョロしてるけど?」

俺が持ってきたオレンジジュースを百夏は手に取り

「いやー思ったよりは綺麗だなーって思って」

「それはどうも」

「部屋の中を見て思ったんだけど、映画好きなの?」

「うん、まあね」

「あっ?」

「どうした?」

百夏はDVDを手に取り

「この映画見たかったんだ、見ていい?」

「いいよ」

「この映画が見れたんなら、来たかいがあったわ」

……
……
……

映画を2時間程見て終了した、見てる間は百夏が
「きゃーっ」だの「わぁー」だの「ダメー」だのとても騒がしかった
前から思っていたけど、表情の変化が楽しいと思った

「……」

「……」

「……」

「……」

変な間ができてしまった

「ねえ?」

「ん?」

目を合わさずに話し初めてきた

「椿くんは、諏訪野さんみたいなおっとりした人が好きなの?」

「はっ!?」

急に口を開いたと思えば変なことを聞いてきた

「だって……係の時とか楽しそうにしてるって聞いたから……」

「たっ楽しそうって……あれは、からかわれてるだけだぞ」

さっきまで楽しそうな表情をしていたのに、今の顔は……喜怒哀楽が激しいな……

「そっそれとも、丘さんみたいに胸がゴニョゴニョ」

最後の方は声が小さくて聞き取れなかったけど、言いたい事はわかった

「そっそれもないぞ」

そもそも丘は上野の物だしな

「……椿くんて……その……えーっと……彼女っているの?」

「いないよ」

悲しいけど本当の事を行った

「本当に? 諏訪野さんとはなんともないの?」

「なぜ諏訪野の名前が出てくるがわからんが、誰とも付き合ってないよ」

「なんだよかった」

沈んでいた表情がホッとした表情になった、こりゃ百面相だな

「なんで、そんな事を聞くんだ?」

「あーいやーなんとなく……そっそんなことより椿くん」

この後もずーっと百夏と話していた

……
……
……

「ありゃ、もうこんな時間だ」

「本当だ、楽しい時間はあっという間ね」

「夕飯おごるから、駅に行こう」

「本当!? 早く行きましょ!」

外に出てみると雨はすっかり止んでいた

「早く! 早く!」

「そんなに急かすなよ」

家を出て、しばらく歩き駅に着いた

「なんか食べたいものある?」

「え!? また私が決めちゃっていいの?」

「うんいいよ、俺はなんでもいいから」

「そうねーじゃあーここ!」

百夏が指を差したのはとんかつ屋だった

「ガッツリ食うなー」

「早く入りましょ」

お店の中に入り

「なん名様でしょうか」

「二人です」

今度は俺が答えた

「こちらへどうぞ」

席を案内され

「メニューが決まりましたら、お呼びください」

「はーい」

百夏が楽しそうに答えた

「うーん、どれにしようかな……」

「私は決めた!」

「早いな、俺はこれでいいや」

「すいませーん」

「はい、ただいまお伺いします」

百夏が無料のご飯やらキャベツを大量におかわりし、夕飯が終わった

「今日はありがとう!」

「俺も楽しかったよ」

「また学校で、じゃあね!」

「うん、バイバイ」

走って帰ってしまった

「元気だなー」

俺も家に向かった

 


……
……
……

あれから仲良くなり、たまに「あんた今日教科書忘れたふりしなさい!」
などど無茶なこと言ってくるようになった、後が怖いのでしぶしぶ従うわけだが

でも俺は、こんな百夏に惹かれていった

数日たったある日の学校

今日も学校が終わり、百夏は帰る準備をしていた

「ねっねえ?」

「うん?」

「今日も一緒に帰れる?」

こうやって、一緒に帰れるかどうか小声で聞いて来るようになった
そうなったら普通に帰る事は滅多になくどっかに寄ったりする事が大半なのだが、今日は……

「あっーごめん今日は無理だ」

「なっなんでよ!?」

「今日は係の仕事なんだ……ごめん」

「あっ……なら仕方無いわね」

トボトボ帰って行った、後ろから見ても沈んでいる事がわかるぐらい暗くなっていた

「なっなんであそこまで暗くなるかなー、……申し訳無くなってきた」

「……椿くん?」

「あっ諏訪野、早く終わらしちまおう」

「それは賛成だけど、ちょっと待っててね」

そう言うと、諏訪野は百夏の方に寄って行き何かを話していた
百夏はこっちの方を見ていた

しばらく話しており、諏訪野が戻ってきた

「お待たせ、早く終わらせましょう」

……
……

10分程作業をしていると

「椿くん、ヒャッキーとなんかあったの?」

「……なんで?」

「だって、ヒャッキーここ最近ずっと椿くんことばっかり聞いてくんのよ」

「なんだって!」

「今日は『椿くん私のことなんか言ってなかった?』とかその前は
『諏訪野さんて係の仕事の時遅くまで残ってるけど変な事されてない?』とか」

「……」

「一番ビックリしたのはいつかの月曜日に
『すっ諏訪野さんて本当に椿くんと付き合ってないの? いっいや深い意味は無いんだけど』
って聞かれたのがビックリしたなー」

「……」

「付き合って無いよって言ったら『本当に本当?』って何度も聞いてくるんだもん、あのヒャッキー可愛かったなー」

「……」

「そんな健気なヒャッキーを誰か大切にしてあげないかなー」

諏訪野は楽しそうに言ったけど、それを聞いた瞬間にいても立ってもいられなくなった

「……すまん諏訪野、急用を思い出した、だから……えーっとその」

「はいはい、分かりました、やればいんでしょ……その代わり」

「その代わり?」

恐る恐る聞き返した

「これは貸しよ、高いわよ」

「あっありがとう! 高いのはヤダけど必ず返す!」

「走ればまだ追いつくかもよー」

諏訪野がすっごいニヤニヤしていたのが気になったけど、それどころじゃなく、俺は大慌てで下駄箱に向かい
靴に履き替え昇降口を出た、いまどこらへんに百夏はいるのだろうかっと考えていたら

「椿くん? どうしたの? そんなに慌てて」

「……えっ?」

校門にいた、壮大にズッコケそうになった

「なんでいるの?」

「なんでって、諏訪野さんが『椿くんは10分ぐらいで帰るから少し待っててあげて』いうから待ってたのよ」

「……」

「そっそれと『何やら大事なお話があるみたいよ』って言ってたから……
あれ? なんで諏訪野さんは私が椿くんと一緒に帰ろうとしてるの知ってんだろう?
 結構小さめな声で誘ってるんだけどな……」

「……」

すっ諏訪野に完全にやられた……

「とっとにかくここから離れよう」

「うっうん」

一緒に帰り、公園が見えたので

「ここで話そう」

「うん」

ベンチに座り、チラッと百夏の事を見てみると
下を見ており、俺の言葉を待っているようだった

「……」

さて、なんて言おう

「だ、大事な話ってなによ……」

「それはだな……」

……よし! 言おう!

「もっ百夏!」

俺は百夏の肩をグッと掴み

「はっはい」

「その……えーっと……す……好き……だ」

最後の方は声になってなかったけど届いているはず、だってその証拠に

「……」

百夏の顔は真っ赤になっていた、恐らく俺の顔も真っ赤になっている

「どっどうなんだ?」

「どっどうもこうも無いわよ、私も好きよ! 大好きよ! あの時から!」

百夏が抱きついてきた……俺はギューっと抱き返した

「ずーっと、こうしてみたかったんだー」

ホッペも擦りつけてきた……俺は茶色の髪を撫でてみた

「んー、幸せ」

「俺も」

しばらくこうしていた

「百夏、気持ちは嬉しいけどここ公園で誰か来るとまずいから」

「うん……」

名残惜しいが百夏の体を離した

しばらく話し

「もう遅いから」

「そうね……」

二人共ベンチから立ち上がり

「じゃあ……」

「あっその前に」

「?」

百夏は俺の首に手を回し、背伸びし

「「んっ」」

キスした

「えっへへ、じゃあねー」

百夏は飛び跳ねるように帰って行った

「……」

対照的に俺は固まっていた

 

……
……
……

ニヤニヤして帰って来た次の日の朝

普通に家を出て、登校していると

「おはよう!」

「おっおはよう……もしかして待っててくれた?」

「うん!」

百夏が橋で待っててくれた

「行こう!」

グッと手を握ってくれた

「そうだね、行こうか」

手をつないだまま登校しはじめた

「それでね、それでね」

「うん、うん」

百夏がすごく楽しそうに話していた、そんな百夏がすごく可愛いと思った

しばらく歩き、学校が近くなり

「私、先に行くね!」

「わかった」

走って行ってしまった

俺は後から学校に着き、席に座ると

「おはよう、どうだった?」

小悪魔が楽しそうに話しかけてきた

「おはよう、おかげ様で昨日はお楽しみでしたよ」

「それはよかったわ、貸しはちゃんと返してね」

「…う………うん」

渋々了解した

チャイムが鳴り学校が始まった

……
……
……

「やっと終わったー帰りますか」

学校の終了のチャイムが鳴り終わった

「百夏、帰ろっか」

小声で聞いてみた

「うん!」

時間差で校門まで行き、一緒に帰る事した、
この日はまた二人で軽く遊んで、解散した

こんな日が続いたある日の帰り道

「ねえ?」

「どうした?」

「明日休みでしょ……あんたの家に行っていい?」

「もっもちろんいいよ」

「やったー!」

百夏は飛び跳ねるように喜んでいた

「うーんっと、駅に12時に待ち合わせで」

「あいよ」

「お昼は一緒に食べようね!」

「了解」

百夏が上目づかいでギューっと抱きついきて

「じゃあ、また明日ね」

「うん、わかった」

目をつぶり出した

「「んっ」」

バイバイのキスをした

……
……
……

「さて、行くか」

手持ちの中でおしゃれな服を着て、駅に向かうことにした
ちなみに姉さん達は遅くまで帰って来ないみたいだ

家から10分ほど歩き、駅についた

「今回は俺の方が早かったみたいだな」

2〜3分程待つと、百夏が走ってこっちに向かってきた
服装はジーパンの半ズボンに、上はカラフルなシャツだった

「おまたせ!」

俺の腕をグッと掴んできた

「お腹が減ったから早く食べに行きましょ!」

「それは、賛成だけど今回はどこで食べるんだ?」

「今回はステーキよ!」

「ステーキ? 高くないのか?」

「大丈夫、大丈夫、ランチで安い所があるから」

百夏は俺の腕を引っ張り、どんどん進んで行った

「とーちゃーく♪」

「へーこんな所にステーキ屋なんてあったのか」

外のメニュー見ていると

「2名です」

「ではこちらにどうぞ」

百夏がいつの間にか進めていた

「早く、早く」

「わっわかったから、急かすなよ」

「メニューはn」

「ランチのご飯大盛りで!」

「俺も同じのをください」

「かしこまりました」

百夏はその後、バイキングのサラダやご飯をおかわりしまくって、お昼ゴハンが終了した

「満腹、満腹、さて行きましょうか」

「そうだね」

お会計は俺が出して店を出た瞬間に、百夏が腕を後ろに回し顔をちょこっと突き出し

「いつもありがとう」

「きゅっ急になんだよ、まぁ気にするなよ」

「なんか嬉しくなっちゃって」

「そう思ってくれれば十分さ」

百夏がスゴイ笑顔になり、俺の腕にしがみついてきた

「ずいぶん、機嫌がいいな」

「だって、嬉しいんだもん♪」

こんな感じにベッタリしたまま、俺の家に着いた

 

「おっじゃましまーっす」

「誰もいないよ」

「あら、そうなんだ」

「飲み物の準備してるから、部屋で待ってて」

「はーい」

冷蔵庫から飲み物を取り出しコップに注いた

「……彼女と二人っきりか……変な事は考えないようにしよう」

オボンを持って自分の部屋に向かった

「おまたせ」

「ありがとう」

百夏はベッドに上に座り足を伸ばしてくつろいでいた

「頂きます」

ジュースを俺から受け取り、ゴクゴクと飲み出した

「ねえ? ねえ?」

「どうした?」

しばらく雑談をした

「あはは、そうなんだ」

「そうなんだよ……」

「……」

「……」

雑談をしていたが変な間ができてしまった

「飲み物を持ってくるよ」

二人共飲み干しいたので持って来ようと立ち上がったが

「……」

「ん?」

百夏が俺の服の端をちょこっとつまんできた

「ギューってして」

百夏がベッドで寝転びながら言ってきた

「……あいよ」

ベッドの上に移動し百夏を抱きしめた

「うふー」

俺の背中に手を回し胸に顔を埋めてきた、しばらく胸の中で顔をこすりつけると

「んっー」

顔を上げ、目をつぶっていた

「「んっー」」

キスをした……この体勢でこんな事をされると正直やばい

一旦唇を離し、百夏のおでこに俺のおでこを合わせた

「百夏……これ以上したら……俺……我慢できないよ……」

「……いいよ」

この言葉で一気に火がついた

「百夏っ!」

強く名前を呼び、舌を絡め深い深いキスをした

「「んっん」」

「「んん」」

キスしながら、百夏のシャツに手を突っ込もうとしたが

「……ぷはぁ……ま……まって」

やんわり静止された

「どっどうしたの? やっぱりやだ?」

「そっそうじゃないけど……」

百夏は寝ている体勢を起こし女の子座りになり

「うっ〜〜」

赤い顔でこっちを見てきた

「ちょっと待っててね……」

そう言って後ろを向いた

「……ふぅー」

少しタメを作り、シャツを脱ぎだした

「……すー……はー……すー……はー……」

何度も何度も深呼吸をして、ブラを外した、
ブラがパサリを落ち、手で胸を隠しながら顔だけこっちを向けた

「あのねあのね、見ても笑わないでね……」

「??……うん」

正直意味がわからなかった

百夏は手で胸を隠しながら少しずつ、体をこっちに向けてきた

「……」

「……」

とうとう正面を向いた、その瞬間におそってしまいそうになったけどなんとか耐えた

体をこっちに向けたけど、顔は下を向いていた

「どうしたの?」

「絶対笑わないでね……」

「なんのことかわからないけど……わかったよ」

俺から了承を得ると、百夏は胸を隠していた手を下ろしていった

「……」

「おっおー」

桃肌と胸が出てきた

「綺麗な体じゃないか、どこがおかしいの?」

「……わっ私その……えーっとね……
 どっ同年代に比べると……む…むねが……その……ちっちいさ……い……から」

それを聞いた瞬間、百夏が可愛すぎて頭がぶっ壊れた

「……」

「あっ」

無言で押し倒して

「「んぅんー」」

「んっーん」

さっきより深く長いキスをし口内を蹂躙した

「「……んっ」」

口を離すと銀の橋が掛かっていた

俺の下にいる百夏の頬をなでて、百夏の可愛い胸を優しく触ってみた……

「あん」

しっとりと汗ばんでいた

片方の突起に吸い付いた

「あっあん……んぁああん」

「こっちも」

もう片方の突起にも吸い付いた

「だっだめんんあ……あぁ」

胸から顔を上げると目と目があった……百夏のズボンに手を付けた

「……」

なんの抵抗もしめさなかった……いいんだよ……な?

「……」

百夏のズボンのフックを外し、チャックを下ろした

「……」

脱がしやすいように腰を上げてくれた、スルスルと脱がし下着一枚になった

「……」

その最後のとりでに手を付けると

「わっ私ばっかりじゃなくて、あっあんたも脱ぎなさいよ……」

「……うん」

自分の服をどんどん脱ぎ、俺もパンツ一枚になった

「わぁ……」

俺のパンツの出っ張りを見て変な声を出していた

「よっと」

百夏を脱がす前に自分のパンツを脱いだ、少し汁が出ているアレが出てきた

「すっすごい……触ってみていい?」

「いいよ」

百夏が体を起こし、恐る恐る触ってきた

「うっ」

「ごっごめん痛かった?」

「いっいやそうじゃなくて……きっ気持ちくて」

「そっそういうもんなの?」

「そうなの」

触られただけで声が出てしまった、こっこれはやばいな
百夏の入り口に当てた瞬間に爆発する予感がする

「おっお願いがあるんだけど」

「な……なに?」

「そのなんというか、手で俺のアレをこうなんと言いますか」

「……触ればいいってこと?」

「つまりそういう事」

正面同士で座って向き合い百夏が俺のアレを両手で握ってきた

「あっ……」

また声が出てしまった

「……どっどうすればいいの?」

「そのまま上下に動かして」

「こう?」

「あぁっぁ」

気持良すぎて、なにも考えられなくなってきた

「わぁ、どんどんヌルヌルしてきた」

百夏が数回動かしただけで、もうヤバかった

「あっあ……で……出る」

「……え?……あっ……」

「ああ"あ"ぁぁあ"」

「……でっ……出た」

ビクンビクンと百夏の手の中で果てた

「わっわっ、まだ出るの」

何回かアレが跳ねて、全部を出し切った

「はぁはぁ」

「ぜっ全部出た?」

「……たったぶん」

「……ティッシュ頂戴」

「あっうん」

百夏は自分の手を拭き、俺のアレを拭きとってくれた

「……百夏のも見せてよ」

「…………うん」

百夏は寝っ転んで自分の下着を脱いだ
脱いだ瞬間、膝を閉じてしまった

「……見ていい?」

「う〜〜うん」

恥ずかしそうに了承してくれた、
そーっと開いていき、百夏の花びらが見えた

「おぉっ」

「なっなによ」

「なんか嬉しくなって」

「バッバカ……あっんん」

そっと触れてみると花びらから蜜が出てきて、百夏が反応した

よりいっそう可愛い声を聞きたいので、舌で愛撫してみた

「んあぁああんん」

どんどん、ヨダレが出てきた

「んんっんああ」

「あんんうっう」

「うんんああん」

可愛い声を沢山聞いたので、口を離した

「いい?」

「……いいけど……はじめてだから優しくしてね」

「おっ俺も初めてだから、約束できない」

「できるだけして!」

「うーん、わかったよ」

アレを百夏の花びらに当てた

「「ぁっ」」

「あれ、うっうまく入らない」

「もっもうちょい下……あっそこ……いっ!」

「痛い?」

「まだ大丈夫よ……痛いって言ったらやめてくれるの?」

「…………自信がない」

「エッチ!」

笑いながら言われた

すこしずつ腰を進めていった

「いたっ」

血が出てきた

「ごめん……百夏……頑張って」

「……う……ん……が……がんばる」

「もうちょっとで全部入るから……あっ」

「…………入った?」

「うん……」

暖かくてキツくて、気持ちいい

「百夏?」

「なに?」

「初めてを俺にありがとう」

「なっなによいきなり! ……私もあんたが最初で嬉しいわよ」

「「んっ」」

軽い口づけをした

「動かして平気?」

「……あんまり激しくシないでね」

「……努力はする」

「もう〜」

百夏のくびれを掴み腰を動かし始めた

「あっあっ」

「百夏、百夏」

動かせば動かすほど頭が真っ白になっていった

「ももかの中スゴイよ」

「んんあんあ」

「ももか、ももか」

「あんあっあん」

百夏の表情は色っぽく赤くとけていた

「だめ……そっ……そんなに、かおをみないで……」

「ももか……すごいかわいいよ……」

「ば……ば……か……」

そろそろやばいかも……

「ごめん、激しくなるかも」

「いいよ……あんあんあ」

腰の動きがどんどん激しくなり、クチュクチュと水っぽい音が部屋に鳴り渡った

「で……出そう……」

「……い……い……よ……出し……て」

「も……も……か……あっあ”あ”」

「あっあたたかい……」

中ではじけた、出た瞬間気絶しそうなほどの快感がきた
そのまま、百夏の上に倒れ込んだ

「気持ちよかった?」

百夏が抱きしめながら聞いてきた

「うん、すごく」

「んっ」

おでこにキスされた

ベッドの上で散々イチャイチャし、一緒にお風呂に入り、軽く掃除し

「遅い時間になっちゃたね」

「うん」

「ご飯食べに行きましょうよ」

「いいよ、なににするの?」

「奢ってくれる?」

「うん! もちろん!」

「じゃあ、すき焼きがいいな!」

「えー! たっ高いよ……安い場所があるの?」

「うーん、ないと思う!」

「そっそれはきついな」

「ふーん、私の初めてをあげたのに、奢ってくれないんだ」

すごいしょんぼりした顔で言ってきた

「わっわかったよ、俺の負けだよ……行こう」

「わーい 明のこと大好き! 早く行きましょ!」

飛び跳ねて喜び始めた

「だっ騙された」

「なんのことかなー?」

その後、砂糖醤油で焼く関西風のすき焼き屋に連れていかれ、高い食事が終わった

途中まで送って行き

「すーっごい美味しかった! 無理を言って悪かったわね! ありがとう!」

高かったので悪態をつこうと思ったが、とびきりの笑顔で言われてしまったので、
どうでもよくなってしまった

「いいよ! 百夏と一緒にいれて嬉しかったし」

首に手を回してきた

「本当? 嬉しいな」

「本当だよ」

「「んっ」」

キスを交わして

「じゃあ! またねー」

「バイバイ」

百夏は走って帰って行った


後書き

15作品目

百夏の1作品目

百夏のお話です、スレでも語ったのですがアイドル設定はどうしようか本当に迷いました
これからアイドルになるのか、アイドルになっている百夏に惹かれるのかで迷った結果
普通に女の子設定にしました。

もしかしたら、違う設定で書くかもしれないです。

話の中の、キックでぶっ倒れるのと胸を気にするのは、だいぶ前から考えていて
こんな感じの形になりました。

意識したことは、元気一杯に書くことと表情をわかりやすくするってこと、
それと、椿くんと百夏はできるだけ対等の位置に書くことを意識しました
原作で出て来る魅力的なヒロインは ヒロイン>>椿くん みたいな感じなので。

お気に入り度は88点ですね、わりかしよくできていると思います。

余談ですが、砂糖醤油で焼く関西風のすき焼きはすごい高いですw
場所にもよりますが、一人前12000円はしますw

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