3/13

「明〜? 明日ホワイトデーだけど亮子ちゃんのお返しは考えてあるの?」

「うーん、それがまだなんだよ」

「ちゃんと考えときなさいよ」

「うん、まぁ考えとくよ」

本当にどうしようかな……なにをあげても喜んでくれそうだけど……

14日が明日だから、今日中になんとかしなきゃな

「外に出て考えるか」

とりあえず、デパートにでも行って見るか

……
……

家から少し歩きデパートに着いた

「とりあえず、回って見るか」

……
……
……

全部の階を見てみたけど、コレといって無かったな……

……
……

結局収穫が無いまま、家に帰ってきてた、結構遅い時間になっていたので、夕飯を食べた

「本当にどうしよう、市販のクッキーでもプレゼントしようかな……」

いつも亮子には世話になっているから、じっくり考えた物を上げたいんだが

「………いかん、このままだと市販のクッキーになってしまう」

考えろ、考えろ

「うーん……うーん……あっ」

……よし! そうしよう、いつもやって貰ってる事だし、たまには俺が……

「そうと決まったら、今度は中身を考えなきゃな……ちょっと嫌だけど、姉ちゃんに相談だな」

洗濯物を畳んでいる姉ちゃんに相談しに行った

「姉ちゃん?」

「なあに?」

「相談なんだけど」

「?」

「えーっと……」

考えた事を話した

「いいんじゃない、きっと喜んでくれると思うわよ」

「だと嬉しいけど」

「そうねー中身はねー……」

「わかった、行ってくるよ」

再び外に出て、姉ちゃんが提案したものに必要な物を急いで用意した

……
……

「ただいま」

「おかえり、明日は私も明も早起きしなきゃね」

「わかった」

じゃあ亮子に連絡だな、今日は友だちと遊ぶって言ってたけど、もう帰って来てるよな

「電話、電話と」

プルルル

「はい、諏訪野ですけどー」

「あっ亮子?」

「あら、明くん? どうしたの?」

「明日なんだけど……」

明日して欲しい事を話した

「え……? あ! そうか明日はホワイトデーだもんね わかった♪ 楽しみにしてる♪」

「うっ……あんまり期待しないでね」

「期待してる♪」

「頑張ってみるよ」

「頑張ってねー、じゃあ」

「うん、バイバイ」

連絡も済んだので、今日準備できる事をして早めに寝た

……
……

ピピピピピピ

「うっー……眠い……」

いつもより早く目覚ましがなった

「さてと、頑張るか」

リビングに向かうと、姉ちゃんが起きていた

「手伝うけど、あんたが頑張るのよ」

「承知してるよ」

「じゃあまずはコレをね……」

……
……
……

「コレをこうして……できたー!」

「不慣れな割にはうまくできたんじゃないの」

「結構いい時間になっちまったな」

「そうね、用意して早く出なさい」

いつもの物と先ほどのものを持った

「姉ちゃんありがとう、行ってくるよ」

「ちゃんと渡しなさいよ!」

……
……

学校に着くと

「おっはよ〜」

「おはよー」

妙に嬉しそうな、亮子が隣にいた

「〜♪」

「……」

少し待つと、先生が来て朝礼が始まった

……
……

午前の授業が終了し、お昼になったので、いつもの場所に移動した

「早く、早く」

「うん、わかったよ、はいどうぞ」

今日はホワイトデーなので、俺が亮子に弁当を作ってきた

「すっごい楽しみだったのよね〜 どれどれ」

亮子はお弁当のフタを開けた

「ふむふむ、おにぎりに卵焼きにバジルの肉巻きにサラダね、美味しそう♪ 頂きま〜す」

「まずかったらごめんね」

亮子はバジルの肉巻きを食べた

「うん、美味しい!」

「喜んで貰えてよかったよ」

「昨日の電話は本当にビックリしたわ、『明日、亮子はお弁当作らなくてもいいよ』って言うから」

「いろいろ考えたけど、コレがいいかなーって思って」

「ありがとう、明くんのお弁当が食べれて嬉しいわ♪」

……
……

「美味しかった♪ ごちそうさま〜♪」

「お粗末さまです」

「また食べてみたいな〜」

「……考えとくよ」

「前向きにお願いね」

その後は、午後の授業を受けて、学校が終わったので途中まで一緒に帰り

「今日はありがとう」

「いえいえ、いつもやって貰ってることだし」

「でも、嬉しかった」

「……」

何にも言えなくなってしまった

そんな俺に抱きつき、上目遣いで

「そんなに照れなくてもいいのに」

「亮子にそんな事言われたら、てっ照れるよ……んっ」

キスされた

「んっー……ごちそうさま♪ また明日〜♪」

「また明日」

解散した

たまにはお弁当を作るのもいいかなーって思ったりした


後書き

16作品目

諏訪野編の8作品目

諏訪野偏のホワイトデーです。

椿くんが作った物を、読み手にバレにくいようにと意識したのですが
実際どうだったかは不明ですw

この作品だと、お姉さんに手伝いながら作ってますけど
原作の椿くんは料理はできるのでしょうか? すり林檎は作ってましたけど

お気に入り度は79点かな、まぁ短いので

                    戻る