「痛てて…」
側頭部を勢い良く蹴られ、意識を失ってどれくらい経ったのだろう?
しかしそれよりも霞んだ視界の光景におれは目を疑った。
(卜部が…二人?)
(大きなおっぱいと小さなおっぱい…)
紛れもなく大きな方は卜部なのだろう、だが…。
(もう一人は…まさか…ひゃ、ヒャッキー?!)
二人は鋭い視線をバチバチとぶつからせ、硬直している。
寝転がったおれにビシッと指差して小さなおっぱいが言う。
「じゃあ!こいつで直接勝負つけようじゃないか!」
「…わかったわ、それで本当に椿くんや私に近づかないなら…」

(えっ…と…)
おれの知らないところで何かとんでもないことが始まっていて、
そして何故かおれはそのとんでもないことに巻き込まれているらしい。
まだ意識がぼうっとしているおれは二人がかりで公園の茂みへと引きずられていった。
(とりあえずまだ意識を失っていることにしておこう…)
二人がこれからどうするのか好奇心半分、この状況で目を覚ましたところで
おれはどうしたらいいんだ?ということもありしばらくタヌキ寝入りを決め込んだ。

人目の付かない、木々に隠れた場所でおれは仰向けに寝かせられた。
(いったい何を……って…!?えええええぇぇぇえぇ!!??)
突然、今井百夏(と思われる女の子)がおれのベルトを外し、ズボンを脱がし始めた。
「おい、あんたも脱がすの手伝えよ!」
「…結構大胆なことするのね…いいわ」
(ちょ、ちょっと卜部さん?!あなたまでナニやってんですか!?)
抵抗のしようもなくおれのモノはぽろんと二人の眼前に曝されてしまった。
「こ…これが…///」
「…椿くんの…///」
(あぁ…穴があったら入れ…ぃゃ…入りたい…///)
今すぐ逃げ出したい衝動がおれの中枢神経系を猛烈に刺激するのだが、
今さら逃げられない状況に、もうどうにでもなれという吹っ切れた気持ちがそれを抑制した。
(こんなまじまじと見られるなんて…しかも卜部以外の女の子にまで…)
二人は公園デビューしたおれの息子を恥ずかしげに観察している。

「じゃっ…じゃあ!わたしからいくぞ!アイドルなめんなよ!!」
(やっぱりヒャッキーだったのか…なんでこんなとこに…?って…ぅ…うおぉぉおおお!?)
あの新進気鋭なアイドルがおれの一物を手にしたかと思うと迷いもなく口にする。
「んっ…クチュ…ピチャ…ぅ…んっ…」
百夏は舌でよだれをねっとりと絡ませながらおれの棒にむしゃぶりついている。
今まで感じたことのない感触や温もり、その快感に頭がおかしくなりそうだ。
(ひゃ…ヒャッキーにそんな事されたら…うっ!…ヤ、ヤバい…)
あっという間におれの本能の分身は最終形態へと変貌していった。
「ンチュッ…ハァ…こ…こんなになるのか…気持ち…イイ…ってことだよな…?」
さらにクチュクチュと音を立てて、百夏は立派に成長した息子を舌で激しく踊らせた。
「んっ、んふっ、ジュプッ、ジュポッ…」
(あ…あったかい…気持ちよすぎ…こんなの…初めてだ…)
百夏の前髪と息遣いが下腹をくすぐり、時折漏れる声がその快感を助長させる。
自分以外の手が自分のモノを包み込むという興奮。
ぬめっとした柔らかい口腔内から伝わる想像以上の温かみに矛盾して鳥肌が立つ。
それも卜部に似たあのアイドルがこんなことをしているのである。
初体験のおれがこの至極のご奉仕に長く耐えられるはずもなく、あえなく果てた。
「んっ…!…プハッ!…ケホッ、ゴホッ…い…いっぱい出てきた!」
勢い良く放たれたおれの精液をヒャッキーは口で受け止めたようだ。
さすがに飲み込みはしなかったようだが。
「うぇー…臭いし変な味するし…なんだか粘りつくし…」
(そっちが勝手にしたことじゃないか…)

とは言え、これまでにないほどの絶頂を迎えてしまった。
よりにもよって彼女の目の前で…。
卜部は今どんな顔をしているのだろうか。
薄目でちらりと伺った。
「…ジトー…」
(ですよねー)
「…ふふん、案外簡単なもんだな♪あんたの彼氏、もうイっちゃったよ?」
勝ち誇ったような顔で百夏は卜部に挑発する。
「…次はわたしの番ね…」
そう言って卜部は「大」の字になったおれに近寄り、「太」の字になるように座った。
「ヌギッ…」
「…!!」
(…!!!)
ふいに卜部は上のセーラー服を脱ぎ捨て、ブラジャーも取り去ってしまった。
「ポヨン、ポヨン」
たわわな卜部の乳房が揺れながらおれを見下ろす。
「ぐっ…!」
百夏はさっきまでの余裕の笑みを完全に失い、歯ぎしりしている。
見た目はほとんど変わらない二人だが胸に関しては卜部が圧倒的破壊力を持っている。
このアドバンテージをもってして、さらに相手へ精神的ダメージを与えるあたりもさすがである。
「…椿くん、もう目が覚めてるんでしょ…?」
おれの死んだフリを見透かしたかのように声をかける。
「う…卜部…気づいてたのか…?あっ…」
気がつくとおれは「ハ」の字に鼻血を垂れ流していた。
「脱いだ途端、鼻血を出すんだもの…わかりやすいわ」
「卜部…何でこんなことに…?」
「変なことに巻き込んでごめんなさい…でも今はそのまま横になってて…」
そう言うと卜部は百夏と同様に、休戦状態になっていたおれの分身を口に含んだ。
「クチュ…クチャッ…ジュルッ…チュポッ…」「うっ…卜部の口の中も…あったか…ぃ?!…っていうか…ア…アツい!?」
百夏の時とは明らかに何かが違う、テクニック云々ではなく何かが。
「卜部の…よだれ…?」
考えられるのはもはやそれしかなかった。
よだれがまるで媚薬のように働きかけ、おれのそれをいきり立たせていった。
「ピチャッ…ん…クチュ…ぁ…ふぉきく(大きく)なった…///」
卜部は先端を咥えたまま、その凶悪なほど柔らかい双兵器を使って挟み込んだ。
「!!!」
「!!!…うぐぐ……ずっ…ずるいぞ!そんなの!」
百夏にはできないだろう芸当を卜部は素知らぬ顔で見せつける。
(にしても、どこでこんな技…ぉ…ふあぁぁっ!!?)
卜部に咥えられた先からよだれが伝わり、「あんかけ春巻きの肉まん挟み」が出来上がった。
「あん」がかかってぬるぬるとした肉まんがおれの春巻きを上下もみくちゃにする。
その先端を頬張り、卜部は絶えずアツアツの「あん」を供給し続けている。
手とは比べ物にならない柔らかな感触に、もはや自分が何をされているのか認知不可能だった。
とにかくこの世のものとは思えない恍惚。
2発目を放つのに何ら支障も、また防ぐ手立てもあるはずがない。
「でっ…出るっ…!!うぁっ!…ビュッ…ビュッ…」
「!…ん…グッ…ゴクッ…ぁ…ハァ…甘ぃ…///」
卜部も口の中で受け止めたが、全て飲み干してしまった。
しかも嫌な顔一つせずに「甘い」だなんて。
「う…卜部ぇ…」
おれは嬉しいのと最高の快感とで感覚がおかしくなったのか、何故だか泣けてきてしまった。

「…ムキーッ!何泣いて喜んでんのよ!この変態!この!この!!」
百夏はとうとうおれに八つ当たりを始めた。
おれの両足を持って電気あんまの体勢をとり、裸足でペニスを踏みにじる。
百夏と卜部に連続で精気を搾り取られたばかりだ。
足腰に力が入らず抵抗もできない。
裏スジから亀頭にかけてぐちゅぐちゅと踏みしごかれる。
「ひ…ゃ…やめ…!ぅあぁっ…!」
百夏の足が、残っていたさっきの卜部のよだれで程よく潤滑する。
2回もの最大出力を放射したばかりの敏感な部分が文字通り集中的に蹂躙されている。
さっきとは全然違った、それこそ全身の力が抜けるほどの強烈な刺激が指先まで襲いかかった。
「ほ…ほんとに…ふゎッ!?…やめ…て…ハァン!…あぁっ…!」
それでも百夏は執拗に責め続け、止める様子を全く見せない。
あれだけのものを見せつけられた悔しさでおれの声は届いていないらしい。
「ヒィッ!…も…もう…限界…っ!!」
びくびくと痙攣して悶え回り、完全に脱力したおれはまたもやピュピュッと発射してしまった。
…しかし出てきたのが精液でないことは自分自身がよく理解していた。
「うわ!足でイっちゃったよ!キモッ!」
言葉とは裏腹に百夏はとても嬉しそうである。
調子に乗ってさらに亀頭を足で責め立てる。
「ほらほら!まだ出るんじゃないの?」
ぐちゅにゅちゅ…ピュッ…ぐちゃにちゃ…ピュピュッ…
「あはッ☆何か止まんな……あれ…?」
少しして百夏もさすがに違和感に気づいたようだ。
そう、おれは脱力のあまり尿道括約筋も弛緩しておしっこを漏らしていたのだ。
「こいつ…男のくせに潮噴いてるよ!キモキモッ!!」
完全に元気を取り戻した百夏はさぞかし嬉しそうにおれを罵倒する。
「…ううぅ…(泣」
「潮…?椿くん、潮って何?さっき出したのとは違うの…?気持ちいいの?」
「卜部…今は…おれに何も聞かないでくれ…」
こんな情けないところを見られて質問責めされるのは罵倒されるより屈辱的である。
しかしその屈辱すら快感に変わりつつある謎の感覚はどうやら何かに目覚め始めたようだった。
「椿くんは踏まれて潮を噴いちゃうドMくんなんだねー☆」
百夏の罵声ももはや心地良…い…?!
…いやいやいや!いかんいかん!!
(卜部に踏まれてならともかく、彼女以外の女の子に踏まれて気持ちいいなんて!)
おれはダークサイドに堕ちかけた理性を引き戻し、邪念を振り払った。
「う…卜部っ…!違うんだ!」
何とかこの場を取り繕おうと卜部の方を見たが待ち受けていたのはあの重くて冷たいジト目。
「椿くんって、踏まれて喜ぶ変態だったのね」
(うぅ…もういっそのこと踏み殺してください…orz)

「これはもう、潮まで噴かせたわたしの勝ちだな!美琴!」
おれとは対照的に、なんとも晴れやかな顔で勝利宣言をする百夏。
「何を勝手なこと言ってるのかしら…」
顔色一つ変えずに卜部はおれの傍らにしゃがみこむ。
「そんなことより…そうね…」
少しの間、何か考え事をして百夏へそのジト目を向けると卜部は自分の指を咥えた。
「クチュ、クチュ…はい椿くん、舐めて…」
「え…?う、うん」
(こんな時に日課?)
と思ったが言われるままおれは卜部のよだれを口にした。
「!?」
(なんだ?指がムズムズというかウズウズするというか…)
これまでの被支配欲から一変、おれは何かを支配したい欲望に駆られた。
「百夏、その『潮』…っていうの?…見せてほしいわ」
「…へ?」

卜部はものすごいスピードでスピンしたかと思うと、一瞬で百夏の背後に回り込んだ。
「な…!ちょ、ちょっと…!」
百夏を羽交い絞めにして共にぺたんと座り込ませた卜部はさらに追い打ちをかける。
素早く百夏の膝を抱え、幼児に「し〜こいこい」させるような体位をとらせた。
「おい…!や…やめろ美琴ぉ…!///」
男子の前でこんな格好を強制されるのはおそらく女子にとっては相当な辱めなのだろう。
足をM字に開かれ、百夏のミニスカートから拘束具と真っ白なパンツが完全に曝されている。
「椿くん、この子に潮を噴かせてあげて」
「らじゃー」
卜部のよだれを舐めて傀儡化したおれはワナワナと指をうずかせながら百夏に近寄る。
「ひぃっ…く、来るな!変態!!」
百夏の抵抗虚しくおれの指はアイドルのスキャンダラスな部分にそっと触れた。
散々おれのを弄んでいたせいか、すでに百夏の下着は湿り気を帯びていた。
「ひぁあっ…!ぁ…ん!…ゃだ…!あぁんっ…!」
「百夏…声が大きいわよ。アイドルのこんなところ、人に見られていいの?」
卜部が意地悪そうに百夏の耳元で囁く。
「だ…だって…ぁ…っ!…ハァ…んッ!」
一生懸命に声を抑えようとする百夏のポロシャツをおれは容赦なくブラごと捲り上げた。
なんとも可愛らしいなだらかな膨らみ、その頂にある淡いピンクの突起を舌でくすぐる。
「こ…こら!ゃ…やめ…!ふぁッ…!ハァ…んんッ!」
上下の敏感なところを同時に刺激され、百夏の身体はびくびくと震えはじめた。
「卜部…ハサミ借りていい?」
「いいわよ、取って」
百夏の乳首を責め立てながらおれは卜部のスカートの中に手を入れ、ハサミを抜き取った。
「な…何を…」
ハサミをギラつかせ、おれは百夏のパンツをぐいっと引っ張るとジョキジョキ切り込み、無理やり剥ぎとった。
「ぃやあああぁぁぁ!!」
「あら、グラビアのお仕事してるだけあってちゃんとお手入れしてあるのね」
卜部は相変わらず百夏の耳元で精神攻撃を続けている。
彼女もまた何か新しい謎の感覚が目覚め始めたのだろうか…。
「み…見るなぁ…!!///」
「これが…今井百夏の…///」
黒ずみのない大陰唇は幼さを感じさせながらもピンク色をした小陰唇はなんだかヒクついているようだ。
「椿くん?見とれてないで早くして」
「は、はいっ!!」
卜部のジト目光線を浴びたおれは再び百夏の愛液で濡れた秘所に手をあてがった。
ヌチュ…ヌチュ…
(初めて直接触る…こんなにぬるぬるしてるんだ…)
「ぅぅ…ぁ…ん…ハァ…」
「もっと激しくしてもいいみたいよ?椿くん」
言われるがままおれは手を激しく円を描いたり上下にすべらせたりした。
「…な!?…んっ…ひゃぁんッ!!」
百夏の身体の悶えがいっそう強くなる。
「…あ…椿くん、そこが気持ちいいみたい。そこだけもっと摩ってあげて」
「よ…余計なコト…ッぁん!っはぁっ…ゃんっ!…ハァッ…ハァ…んんッ!だ…ダメぇ!!」
ガクガクと大きく下半身を痙攣させた百夏はついに昇りつめるところまでイッてしまった。
「…ぁ…ふぁ…っ…!ひゃぁああぁああっ!!」
ピシャァァァ……
虹ができそうなほど勢い良く潮を撒き散らす百夏。
おれは初めて見る女性の神秘に茫然としながらその光景を眺めていた。
「これが『潮』…たくさん出しちゃったわね…可愛かったわよ」
百夏が果てた後も卜部はしっかりと追い打ちを忘れない。
「…ハァ…ハァ……何で……わたしが…///」
依然として恥ずかしい格好をさせられたまま百夏は一筋のよだれを垂らし、顔を赤らめている。

「まだ出せるんじゃない?椿くん、続けて」
無慈悲な表情で卜部は執行人のおれに命じた。
「お…おい!もういいだろ!?いい加減離せよ美琴!!」
「まだ元気そうね…あなたが負けを認めるまで続けさせてもらうわ」
「は…話が違うぞ!これはわたしとあんたの勝負だろ!?はーなーせーっ!!」
「大人しくして…拘束されるの好きなんでしょ?」
「拘束具は好きで付けてるんじゃなーい!!」

結局、百夏はあれから4回潮を噴かされ半泣きで降伏した。
産まれたての仔鹿のように足元をガクガクさせながら帰っていくのをおれたちは見送った。
「…さすがにあれは可哀想なんじゃないか…?」
「何言ってるの、あれくらいしないと…百夏はしつこいんだから…」
とは言え、百夏を抑えこんで言葉責めをしていた卜部の表情は明らかに悦に浸っていた気がするのだが。
「さすがに懲りたでしょうね、もう巻き込まれるのはうんざりだわ」
「あっ…?そういえばなんで卜部はヒャッキーと面識があるんだ?」
一番重要なことを聞くのを忘れていた。
だが、
「ノーコメント!」
そう言って卜部は逃げてしまった。
「お、おい!待てよ卜部ぇ!」

その時のおれたちはまさかヒャッキーがその後の文化祭で、
再びおれたちの前に現れるなんて予想できるはずもなかった…。

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